水産4社 合同海岸クリーンアップを実施 関係者ら182人が参加
従業員と家族ら約180人が参加
 マルハニチロ、ニッスイ、極洋、東洋冷蔵の水産4社は11月29日、千葉県・幕張海浜公園内の幕張の浜で合同海岸クリーンアップを実施した。4社の従業員とその家族ら182人が参加し、1時間かけて17・5kgのごみを集めた。


 この取り組みは3回目の実施となり、今回から新たに東洋冷蔵が参加した。普段は同じ業界で競争する水産会社が合同で海岸の清掃活動をすることで、海洋プラスチック汚染の重大性を周知し、解決に向けた機運を高めることを目的としている。

 マルハニチロの小梶聡専務は「我々にとってかけがえのない海には、海洋プラスチックなどたくさんのごみが漂っている。そして毎年800万tという量のごみが海に流入していると聞く。イベントで回収するごみはごくわずかだが、この活動を継続することが大切」と意義を述べた。

 ニッスイの田中輝社長は「普段は競争している企業同士だが、このような時は一丸になることが大事。各社が長い歴史の中で海の資源を活用して成長してきた。小さな作業かも知れないが、積み重ねで未来につながる大きな力となる」と話した。東洋冷蔵の三谷泰雄社長は「新たに参加させていただくことになった。海洋資源に感謝する気持ちは各社とも同じ。この活動を通じて、環境保全や海のありがたさを感じながら1日過ごしたい」と述べた。

 極洋の井上誠社長は「たくさんの方に参加していただいたことに感謝したい。
同じ水産企業が海を守ることは美しいこと。5年、10年続けていくことが重要」とあいさつし、閉会した。

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