日本アクセス主催の「フローズンアワード2025表彰式」が12月11日、都内で開催された。13回目となる今回は、冷凍食品・アイス・ペットフードの計46社、188品が競い、消費者のWeb投票で各部門の上位を決めた。


 冷凍食品部門の頂点には味の素冷凍食品「AJINOMOTO BRAND ギョーザ」が6年連続で輝いた。アイス部門はハーゲンダッツ ジャパン「ミニカップ ザ・ミルク」、ペットフード部門はアイシア「ハンバーグと温野菜」が選ばれた。

 日本アクセスの服部真也社長は、「訪日客の増加や値上げで小売・外食は堅調だが、追い風が続くとは限らない。商品を運ぶだけでなく、価値や作り手の思いを伝え、潜在需要を掘り起こす。もう1品を手に取ってもらう仕掛けを考え、新たな市場をつくりたい」と力を込めた。

 24年度の市場は、冷凍食品1兆3017億円、アイス6451億円といずれも過去最高を更新。好調を背景に、今年は売上拡大を一段と意識した企画を展開した。

 総選挙コースの投票は過去最多の407万180票(前年比7%増)、レシート応募は7万4403件(同37%増)。昨年に続くショートドラマは累計再生数370万回超を記録。人々の関心の高まりを受けて冷凍ペットフード・アイス部門も新設した。

 日本アクセスの淵之上明生執行役員商品統括・マーケティング管掌は、「各社の販促が弱くなる10~11月を盛り上げるために始まったのがフローズンアワード。今年も投票と売場の双方で盛り上がった。
応援店舗は市況以上の伸びを示しており皆さんの協力の成果。今後も消費者とメーカーをつなぐ取り組みを継続したい」と総括した。

 6連覇を果たした味の素冷凍食品担当者は、「冷凍餃子は初めて冷凍食品を買う際のファーストエントリー。間口拡大の入口として一層価値を高め、手に取る機会を増やしたい」と意欲を示した。

 アイス5部門で1位を獲得したハーゲンダッツ ジャパンの五十嵐享子社長は「『ザ・ミルク』は北海道根釧地区のミルクのおいしさをシンプルに表現した、3度目のミルクアイスの挑戦。バニラと並ぶシグネチャーフレーバーとして選んでいただき光栄」と笑顔を見せた。
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