ダイドーグループホールディングスは11月28日、第2回「ダイドーの工作自動販売機コンテスト」の審査結果を発表した。子どもたちの個性あふれる123作品の中から、大賞2点、優秀賞6点の計8つの受賞作品を決定した。


 同社は「子どもたちの想像力を育み、個性を引き出し、社会性を育む」ことを目的に、15年から全国の子どもたちに無償で「ダイドーの工作自動販売機キット」を提供している。

 大賞の「自動販売機マニア賞」は、「かぞくのエコはんばいき(リュック型)」で、「暑い日の登校時に『飲み物があったらいいな』という思いから、リュック型(ランドセル型)の自動販売機を考案した」とのこと。審査員は「自動販売機が『動き出す』『中身を好みに合わせて変えられる』という未来像を、見事に具現化した作品」とコメント。

 同じく大賞の「DyDo社員賞」を受賞した「天気の自動販売機」は、晴れや雨が買える自販機。「おじさんの畑が雨不足で作物が枯れてしまったことを知り、『天気を届ける仕組みがあったらいいな』と思って作った」とのこと。

 審査員は「身近なところで悩んでいる人を助けたいという思いが、作品全体に込められている。天気の種類によって価格が変動するアイデアは、技術的にも実現の可能性があり非常にユニーク」とそれぞれ評価した。

 また「願いが叶う『魔法の自販機』」、水族館をテーマにした「水族缶」自販機、災害時の「人を助ける自販機」など優秀賞6作品の他、人助けや社会貢献など様々なアイデアが詰まった自販機の応募があった。

 審査は、特別審査委員長の自動販売機マニア石田健三郎氏をはじめ、髙松富也ダイドーグループホールディングス社長、中島孝徳ダイドードリンコ社長などが務めた。
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