国内外の小学生から2万923点もの創意工夫あふれる力作が集まり、研究部門・創作部門で合計16作品を農林水産大臣賞、文部科学大臣賞などに選出、表彰状・盾や副賞(図書カード5万円分、黒瀬ぶり1尾)が贈られた。
本コンクールは、作品づくりを通して海の豊かさや海洋生物の不思議な生態、日本の魚食文化の素晴らしさに気づく機会の提供を目的としている。1982年に開始し累計の応募作品数は95万8119点。
今年の最終審査会は11月8日にニッスイ本社で実施。審査員は「子どもたちの伸びやかな発想と探求心が感じられる作品が多い」「低学年を中心に身近な関心から出発した自由研究が増えている」「興味を持ったテーマに夢中で取り組む子どもたちのエネルギーに圧倒された」などのコメントを寄せた。
研究部門は農林水産大臣賞に池澤航太朗さん(3年)の自由研究「アニサキスの入った魚の安全な食べ方」、文部科学大臣賞に中村花望さん(5年)の同「ムラサキイガイは地球を救う?!」、ニッスイ賞に渡邊充さん(1年)の同「『どんぐりころころ』のけんきゅう」、創作部門は農林水産大臣賞に桂莉愛さん(5年)の作文「坊勢の宝物」、文部科学大臣賞に長谷川晴さん(4年)の工作「魚ファッションフェスティバル」、ニッスイ賞に渡瀬佑輔さん(6年)の同「よみがえれ!海の王者」などを選出した。
オンライン表彰式で受賞者ら オンラインの表彰式には多くの受賞者=写真=が参加。ニッスイの吉田桂子執行役員コーポレートコミュニケーション部長は「身の回りで不思議に感じたことを大切に、これからも様々な作品にチャレンジして欲しい」と子どもらに呼びかけた。
受賞者の各家庭には事前に「黒瀬ぶり」1尾を贈呈。すでに食べた子どもらは「鍋と塩焼きで食べたが、すごく脂がのっていておいしかった」「普段お刺身はあまり口にしないが、今回の黒瀬ぶりはおいしくてたくさん食べられた」と喜びを語った。
審査委員長の猿渡敏郎氏(東京大学大気海洋研究所助教)は、講評の中で「受賞作はどれも力作揃いで完成させるのは大変だったと思う。その過程でお世話になった方々にぜひ感謝の言葉を伝えてほしい」と話した。

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