2000万本は年間販売計画数の9割に相当する。
12月18日、年末会見に臨んだ井上一弘社長は「年内の販売計画を大きく上回って進捗している。TVCMを打ち出さない中で、SNSなどデジタルを中心としたコミュニケーションや主要都市でのイベント販促を実施したところ、普段、紅茶を飲まない人に対して果汁を入口に紅茶の楽しさを体験していただいたという手応えを感じている」と語る。
井上一弘社長 多くの小売店では紅茶飲料の棚ではなく果汁飲料の棚に導入されており、普段紅茶を飲まない低果汁ユーザーからのトライアルを獲得していると同社は推察する。
「紅茶飲料市場を拡大していこうとするときにお客様の中に『そもそも紅茶ってどういう時に飲むのか?』という問いがあり、そこを切り崩していく1つの回答が果汁だったのかもしれない」との見方を示す。
「FRUITS & ICE TEA」が好スタートを切り「おいしい無糖」シリーズが善戦する一方で、「ストレートティー」「ミルクティー」「レモンティー」の定番3品が足踏みしたことで「午後の紅茶」ブランドの1-11月販売数量は前年同期比3%増となった。
「紅茶市場は昨年の価格改定の影響もあり前年を下回っているが、直近では『FRUITS & ICE TEA』のヒットを機に販売と間口(飲用層)が再び上昇し始めて、市場と同等の前年比で着地する見込み」と述べる。
「おいしい無糖」シリーズの1-11月販売数量は前年並みとなった。
厳しい市場環境の中で、3月18日にリニューアル発売し、パッケージデザインを「おいしい無糖 アイスティー 午後の紅茶」と読めるように様変わりさせて無糖のアイスティーとしての訴求を強めたことと、タンブラーを使ったキャンペーンや店頭施策が奏功して善戦している。

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