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21世紀も、はや四半世紀を過ぎようとしている今年。25年前の自分が今の社会に放り出されたら、何を感じるだろうか?と考えてみる。
街に出れば、誰もが板状のものを手にして何やらのぞき込んでいる。ランチを食べようとすれば、ワンコインで済むような店は見つからない。
日経平均5万円、都内マンションは平均1億円超、コメは5㎏4000円…そんなニュースばかり。とんでもない好景気の世の中かと思いきや、人々は日々の生活を切り詰めるのに余念がないらしい。おまけに冗談みたいな人物がアメリカ大統領だという。さてはタイムスリップしたのは4月1日だったのか――?と訝しむのではないか。
世界を見渡しても、AIの普及に象徴されるこの間のあらゆる物事の変化は、人類史に特筆される速さで進んだ。加速度的に移り変わる風景の先には、いったい何が待ち構えるのか。
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今回、本紙で予想したのは115品目・業種。その中で最も多い予想は「くもり」で47品目・業種。「うすぐもり」を足すと53で全体のほぼ3分の1。5割に達した昨年よりも好転している。
ただし、「はれ」「快晴」は2割強で昨年とほぼ同様。「くもり時々はれ」「くもりところによりはれ」「はれところによりくもり」を加えると、晴れ間が望めるのは4分の1強。去年とほぼ変わらない。
今年注目の品目はやはり米。唯一の「台風」予報で、コメ原料のパックごはん、包装餅は雲行きが怪しい。
主食代替で恩恵を受けたパスタははれ。備蓄需要も追い風となる模様。
コメ関連食品をみると、ふりかけははれ。簡便性が再評価されているようだ。漬物はくもり。コメよりも麺類との親和性が成長の鍵となる。
納豆ははれ。値上げで3パック品の店頭価格は「100円の壁」を突破したが、健康価値の認知が進み堅調に推移している。
レトルトカレーは安定基調でくもり。中価格帯の動向が焦点となる。
カレールウはうす日。苦戦傾向だが値上げで売上は善戦している。
コメを原料とする食品では、米菓はくもり。需要は堅調だが、加工用米の供給がタイトになっている。米粉も原料不足が深刻な状況に陥っており、くもり予報。
包装餅ははれのち嵐。冬の需要がメーンを占める大勢は変わらないものの、主食代替でオフシーズンも需要が増加している。一方で原料のもち米が高騰し、値上げで店頭価格が上昇しているほか原料確保の懸念も高まっている。
パックごはんは、はれのちくもり。やはり原料米の需給バランスへの懸念が否めない。
酒税改正が控える酒類では、ビール、ウイスキー、RTD(缶チューハイ)ははれ。ワインはくもりで発泡酒は濃霧。明暗が分かれる年となりそうだ。
その他、荒天が予想されるのが、日中関係の悪化でインバウンドの大幅減が予想される「百貨店」の暴風雨。
海外の抹茶需要が急増して未曾有の原料高騰に至った「茶(リーフ)」も暴風雨。煎茶をメーンに扱う業者の経営環境が著しく悪化しており、業界が大きく変わる年になるだろう。
「大雨」予報は乾椎茸、かんぴょうの2つ。いずれも24、25年の「あめ」予報から状況が悪化する見込みだ。
乾椎茸は生産低迷による相場暴騰で店頭売価が上昇し、消費者離れの懸念がある。かんぴょうは生産者の高齢化や後継者難などによる供給低迷の抑止が課題となる。
アイスクリームや乾麺、チルド麺など猛暑が需要につながる食品も多いが、3年連続で相場が高騰してあめのちくもり予報の海苔など、世界的な気候変動はおおむね原料事情を悪化させている。
猛暑、コメ高騰、原料不足、節約志向など、経営環境を悪化させうる要因は多い。生き馬の目を抜く食品業界だが、環境悪化に追いつかれないよう赤兎馬のごとく市場を駆け抜け、天高く馬肥ゆる秋を経て、万事塞翁が馬の“第2四半世紀”を迎えたい。
(1月2日付本紙に「業界天気予報」)

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