徹底した品質へのこだわりを第一に、サジー(沙棘)の素晴らしさを広めたい――。

 楊社長は中国内モンゴル自治区の首都・フフホト市出身。
フフホトは漢字表記で「呼和浩特」。都市の名は青の街を意味する。日本の大学院で学んだ後、故郷の特産物・ビコアサジーを商材にビジネスをスタート。果実オイル、種子オイル、果汁粉末、果皮粉末、種子フラボノイド、茶葉、ピューレを品揃えして国内で販売してきた。有機JAS認定を取得したオーガニック素材の信頼感の高さとブランド力によってサジージュースの通販会員は現在約10万人となっている。2022年以降はBtoCビジネスをグループ販社に移管、以後は原料販売に特化してサジーのサプライヤーとしてトップ企業に躍り出た。

 サジーは、厳冬期にマイナス40度に達する砂漠地帯に自生する植物。鉄分含有量は生プルーン比約32・5倍、ビタミンC、E、リンゴ酸、アミノ酸なども高含有した抜群の栄養バランスが最大の特徴。また認知機能改善が期待できるキナ酸も多く含み、現地では健康食材として重宝されている。

 通販会員のコア層は30~50歳代女性で、美容・貧血・冷え、便秘、免疫強化機能への期待からユーザーが拡大しているという。

 10月に開催された食品開発展では、ザクロやマンゴーを配合したサジージュースや機能性原料としての汎用性の広さが好感触を得た。マスキング効果やブランド鶏の肉質改善効果などは大手企業の関心を集めている。
また、機能性表示についても九州大学、立命館大学など国内大学との共同研究でエビデンス構築を漸次進めていく方針だ。

 また、サジーの植林が砂漠化防止に効果的であることから、同社ではSDGsの一環として売上の一部を寄付し、植林事業(累計8000万坪)や雇用創出など様々な支援活動も行っている。

 楊社長は「サジーは実、種、葉、枝、根とそれぞれで効能が期待でき、現地ではビネガーやアルコール製品、茶製品も流通している」とし、「日本市場では今後、サプリメントに留まらず様々な形態で二次製品を提案し、サジーの魅力をさらに引き出したい」と抱負を述べている。
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