地域と協力して海の環境保全に尽力
遠浅の白い砂浜が約3㎞にわたって続く脇本海水浴場。夏場は県内外から多くの観光客が訪れ、東シナ海に沈む夕陽スポットとしても知られている。その景観を守るために、同校では海岸清掃活動を実施。砂浜にはペットボトルや空き缶などの漂着ごみが広範囲に散乱しており、長年にわたりごみ回収に励む。
きめの細かさが自慢の白い砂浜には多様な動植物が生息。中でも、アカウミガメやシロチドリが毎年、産卵に訪れる浜辺としても有名で、児童は「NPO法人脇本海岸ウミガメ・シロチドリ会」の協力を得て、様々な体験学習に取り組んでいる。
絶滅危惧種であるシロチドリは、全国的に急速に数が減少しており、脇本海水浴場でもヒナの巣立ちを確認できない年が増加。要因は複数考えられるが、砂浜自体の減少や、ヘビ、タヌキによる捕食など様々。砂に直接卵を産む習性があるシロチドリは、砂浜に草が伸びていたり、ごみが散乱していたりすると産卵できない。無事に産卵したとしても、砂と保護色の卵は人が気づかずに踏んでしまうこともある。そうした現状を学んだ児童は、注意を促すポスターや看板を作り、住民とともに海岸に設置している。
砂に混じるマイクロプラスチックの回収実験 さらに、数年前からは、漂着ごみに混じるマイクロプラスチックにも目を向け、回収実験を開始。きっかけは、海洋ごみがウミガメに与える影響について学びを深めたことだった。脇本海水浴場では、アカウミガメの産卵の減少も深刻だ。
喜久田泰山(たいざん)さん(小3)は、「脇本海岸のマイクロプラスチックをなくし、アカウミガメがたくさん帰ってきてくれるようにしたいです」と意気込む。
NPO法人脇本海岸ウミガメ・シロチドリ会の本脇喜博副理事長は、「子どもたちが海岸や生き物の保護活動に取り組む姿は、地域に好影響をもたらしています」と期待する。
環境問題を自分事として捉え、ウミガメやシロチドリが訪れる豊かな砂浜を取り戻すため、未来への責任を胸に刻む。(つづく)

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