1942年に業務用として発売され、その当初から一流フランス料理店のトップシェフから絶賛を受け秘伝の味として口外されない「幻のバター」と言われてきた。
1981年、業務用の好評を受けて、家庭用の「カルピス(株)特撰バター」(以下、特撰バター)の発売に至る。
以降、業務用・家庭用ともにロイヤルユーザーに支えられ、販売は安定的に推移している。
今年、さらなる拡大を見据えて、新商品やデジタルツールなどを通じて「特撰バター」の独自価値を発信していく。
カルピス社企画部プロデューサーの野村典子さん(右)と南雲亜紀子さん(左) 「特撰バター」の特徴について、1月19日、発表したカルピス社企画部プロデューサーの野村典子さんは原料と製造へのこだわりを挙げる。
「カルピス」の製造工場が群馬県と岡山県にあることから、本州の生乳を原料としている。
本州の乳牛はトウモロコシなどの穀物を健康状態に合わせてバランスよく配合した飼料をエサとしているため、生乳は牧草をエサとする牛の生乳と比べて脂肪分が白くなり、バターの白くなめらかであっさりした味わいにつながっている。
製造面でのこだわりは、チャーニング(攪拌)の際の洗浄にある。
水での洗浄がバター製造の一般的なやり方であるのに対し、「特撰バター」では攪拌の際に生じる乳の水分(バターミルク)で洗うことでミルク感が増した味わいに仕立てている。
野村さんは、このようなこだわりから作られた「特撰バター」の独自価値について「バターでありながらあっさりしてしつこくない。クリームとの中間のような、そのまま食べてもおいしい。社員はよく『バターを塗るのではなく、のっけて食べる』と言っている」と胸を張る。
こうした価値を伝えながら「特撰バター」の認知拡大を図るべく、昨年4月に本格発売したのが「カルピス(株)特選バター 謹製レーズン・バター」。
白ワインなどのアルコールやコーヒー・紅茶との相性が非常によいという。
「そのまま食べてもおいしい、というご意見をいただくことが非常に多く、この特徴を多くの方に知っていただきたいと考えたときにレーズンバターに着目した。女性にご家庭で贅沢な時間を味わっていただきたい。ホッと一息つき、明日また頑張ろうと思っていただきたい」との想いを込めた。
同商品は、山田乳業(本社:宮城県)とのコラボレーションで開発された、蔵王山麓で生産される生乳と蔵王高原産のナチュラルクリームチーズに「特撰バター」を加えたムースタイプのデザート。
同商品の開発にあたり、企画部プロデューサーの南雲亜紀子さんは「山田乳業さまでは、こだわりの乳を利用したおいしさの創造に取り組まれ、食生活を豊かにしていきたいとの想いがあり、この想いは我々と共通する部分。お互いの技術や得意分野を掛け合わせてお客様により満足いただけるような製品作りができないかと考えて開発をスタートさせた」と振り返る。
「そのままデザートとして食べても非常においしく、フルーツソースを添えたり、ビスケットやバケットに塗ってスプレッド的に使っていただいてもおいしい」とアピールする。
同封のリーフレットにはオリジナルレシピを掲載している。
「特撰バター」の価値発信には、2022年に開設したインスタグラムも活用。フォロワーは6万人を突破し着実に「特撰バター」ファンが増加しているという。

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