芋焼酎「だいやめ」など本格焼酎で知られる濵田酒造では、地元・鹿児島にインバウンド需要を呼び込むべく、京都のホテルとのコラボ企画を3月下旬にかけて展開している。

「国内焼酎市場の縮小にともない、海外への販路を見出そうとしているが、焼酎カテゴリーは海外ではまだ認知途上だ。
外国人観光客に馴染みのある『カクテル』を通じて、本格焼酎を体験いただくことで、海外へと繋がる“焼酎の新しい接点”を創出していきたい」。

同社コミュニケーション部課長の川野修郎氏が説明する。

訪日客に人気のホテル「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック京都」で、鹿児島の焼酎や日本酒が味わえる体験を企画。京都を訪れる外国人に、鹿児島の魅力も知ってもらおうとの考えだ。

宿泊者専用のラウンジで、特別メニューを提供中。本格麦焼酎「薩州呂布」と世界最小のみかん「桜島小みかん」を使ったカクテル「マンダリン・ハーモニー」に続いて、薩摩の清酒「薩州正宗」、本格芋焼酎「薩州赤兎馬 抹茶使用」と鹿児島県産サワーポメロの果肉に浅蒸し煎茶を使ったカクテルの3種を順次展開していく。

また宿泊者以外も利用できるホテル内のバーでは、限定カクテルを販売。通常はジン、スイートベルモット、カンパリを合わせる「ネグローニ」のベースを本格芋焼酎「薩州 赤兎馬」に変えた、その名も「赤兎馬ネグローニ~ –静かな炎を胸に~」。桜島小みかんのピールの爽やかな香りを重ねた一杯だ。

「京都は東京と同じくインバウンドの玄関口で、とくに日本の伝統文化や日本らしさを求める方々が多く訪れる都市。その中で、鹿児島のような地方を今後の旅行先の選択肢にしてもらうにどうしたらいいのか、を企画の軸に据えた」。

企画意図をそう語る川野氏。
「今度は京都だけではなく、鹿児島にも行ってみたい」と思ってもらえるよう、ホテルの企画担当者と一緒に考えたという。

さらに、焼酎もバーテンダーが使いたくなる素材としてアピールすることで、プロの現場で利用を広げる狙いもある。

「消費者への訴求だけでなく、プロフェッショナルの頭の中に“焼酎を使う発想”を根付かせるための継続的な関係構築も重要だと考えている」(川野氏)。
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