江崎グリコと鴻池運輸(大阪市)は、乳業業界として初めて冷蔵機能を備えた燃料電池トラック(FCEV)を共同で導入し、1月20日から運用を開始した。岐阜工場で製造した学校給食用牛乳を地元の小学校に届けるもので、従来のディーゼルトラックに比べ年間約29・9トンのCO2排出削減を見込む。


 FCEVは水素と酸素の化学反応で電気を生み出す車両で、走行中の排出は水のみ。静音性や低振動の特性から学校周辺での運行にも適している。

 両社は食品物流のゼロエミッション化を目指し導入を決定。積載量2750㎏、全長6.84mの車両1台をいすゞ自動車製で導入し鴻池運輸がリースで運用する。航続距離は約260㎞、水素充填は約10~15分。配送対象は岐阜工場製の冷蔵品が中心で、主に小学校向けの牛乳を運ぶ。

 岐阜工場では燃料電池フォークリフトを含む水素利用を拡大。工場内の水素ステーションは緊急時のFCEVへの供給も可能で、事業継続性の確保にも寄与する。運用開始後には、小学校でFCEVや水素エネルギーの仕組みを紹介する出前授業も実施予定。
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