キユーピーの25年11月期連結業績は、売上高5134億1700万円(前期比6.1%増)、営業利益346億2800万円(同0.9%増)、経常利益373億8900万円(1.4%増)、当期純利益305億600万円(42.4%増)。3期連続で最高益を更新した。


 国内主要カテゴリーで価格改定したほか、相場対応力の強化が利益に寄与。調味料、タマゴ、カット野菜などの価格改定と数量増も増収に貢献した。価格転嫁と生産性向上、付加価値化などで原料高騰の逆風を跳ね返した。

 海外は着実に成長。米州、アジアパシフィックでは、新工場稼働により30年までの供給体制を構築。さらにブランド投資拡大による需要創造で米州とアジアパシフィックで二ケタ成長を実現した。

 市販用は売上高1898億円(2%増)、事業利益126億円(12%減)。調味料やカット野菜の価格改定やマヨネーズ100周年イベントで需要を喚起。惣菜のブランドビジネスにも乗り出した。業務用は売上高1856億円(9%増)、事業利益119億円(1%減)。付加価値商品を拡大し、機動的な価格改定を実施したほか、アイテムの峻別を進めた。海外は売上高1003億円(9%増)、事業利益136億円(9%増)。
中国やアジアパシフィックでは中間層を獲得した。同地域では生産体制を確立。グローバルブランディングも本格的に進めた。

 26年度業績は、売上高5300億円(3.2%増)、営業利益380億円(9.7%増)、経常利益400億円(7%増)、当期純利益255億円(16.4%減)の見通し。価格改定や生産効率向上、付加価値化など、稼ぐ力として153億円の増益要因を想定している。さらなる資本効率向上を推進し中計目標達成に向けROE8.0%、国内事業利益率7.3%、海外伸長率11%増、ROIC7.1%を目指す。

 髙宮満社長は「前期は厳しい逆風を打ち返すことができた。それにより価値を創出できる基礎体力を培うことができた。利益を生む力を確度の高いものにして、継続成長できるようにビジネスを進める」と展望。さらに「中計のKPIは想定通り。ROEの目標達成が近づいている。早期に8.5%を達成し、次の中計では10%を見据えたい。
またROICにもしっかりと向き合うことで効率性を高める」と体質強化の重要性に触れた。

 26年度の海外事業は、米州ではチャネル拡大とブランド投資で売上高19%の伸長が目標。アジアパシフィックではタイやインドネシアを中心に成長を促し、13%増を目指す。一方、市場競争が激化する中国では中間層チャネルを拡大し、効率化を推進するなどで3%増を掲げた。国内では付加価値の最大化、SCMの効率化や利益創出力の見極めなどで88億円の増収効果を予想。業務用でも販売する「レモンタルタル」や紙容器タイプを投入した「深煎りごまドレッシング」、卵黄タイプに刷新した「キユーピーハーフ」などの付加価値商品の投入で13億円、価格改定で69億円の増益効果を見込む。

 アヲハタ、デリア食品、キユーピータマゴなどを含む組織再編では、経営資源の集約と統合を実施。持続可能な高収益体質に進化させる。
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