無糖チューハイに足りないのは「飲みごたえ」 未充足ニーズ獲得へサッポロから新ブランド
コンセプトを直球で伝えるパッケージ
 食事に合うさっぱり味で支持を伸ばす無糖缶チューハイ。その反面で「飲みごたえ」に物足りなさを感じているユーザーも多い。
サッポロビールでは、そんな声に応えた新ブランドでこのジャンルに本格参入する。

 その名もずばり「サッポロ 飲みごたえ〈超無糖〉」。競合ひしめく市場に、新たな価値提案で切り込む。

 今年10月に控えるビール類酒税統一の陰に隠れがちだが、缶チューハイなどのRTDも同じタイミングで酒税率が引き上げられる。

 「(20年以降)3回目の酒税改正で、RTDは初めての増税。だがビール・RTDカテゴリーでは引き続き最も安い価格帯。ビール類(の需要流出)の受け皿として、30年前後までは量的な拡大が続くとみている」。

 2月18日の発表会で、ビール&RTD事業部の下和田勇部長=写真㊧=が見通しを示した。ビールに次ぐ成長ドライバーと位置付けるRTDで、主力「濃いめのレモンサワー」や「男梅サワー」に並ぶ強いブランドの確立を図る考えだ。

 重視したのが、RTDユーザーの7割弱を占めるビール類との併買者ニーズをつかむこと。同社の消費者調査によれば、RTDは「飲みごたえがない」と感じるユーザーがビールに比べて多数派。とりわけ無糖RTDは「どこか味気無さを感じる」「どれも同じような味」「まだ少し甘さを感じる」との声があった。


 そこで、ビール好きも満足できる飲みごたえあるRTDとして開発。グループのポッカサッポロによる瀬戸内レモンなど、複数の柑橘果皮から抽出したピールエキスのビターな味わいで飲みごたえを表現した。

甘さ極限まで抑えた“超無糖”

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コンセプトを直球で伝えるパッケージ さらに「無糖」表示が認められる「100㎖中に糖類0.5g未満」の基準を超えた「0.1g未満」とすることで甘さを極限まで抑え、苦みを際立たせることで新しい飲みごたえを実現した。

  既存RTDに不満を持つユーザーへの試飲アンケートでも、飲みごたえへの評価・購入意向とも92%と高い数値が確認できたという。

 「酒税改正というターニングポイントで、ビールとRTDの流出入は加速。果実のビターなおいしさ、超無糖による新しい飲みごたえでRTD市場の活性化につなげたい」(ブランドマネージャー 高原務氏=同㊨)。

 「サッポロ 飲みごたえ〈超無糖〉」は3月17日発売。〈レモンサワー〉〈グレフルサワー〉の2品。各350㎖(希望小売価格税別164円)、500㎖(223円)。年間販売目標はブランド計150万㌜(350㎖×24本換算)。
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