同工場では業務用小麦粉を生産。2ラインで1日当たり600tの小麦を挽砕する。製品サイロには小麦粉を約5000t収容。敷地面積は3万5820㎡で、総工費は約255億円を投じた。
同社の製粉工場新設は福岡工場以来、40年ぶりとなる。知多工場は大型穀物船の接岸が可能な立地。知多埠頭が所有する原料小麦サイロに直結していることから、原料調達コストを削減。在庫管理や受け入れ作業を事務所で遠隔作業できる。流量・製品分析などを自動測定・調整するシステムの導入により、製品の切り替え作業を自動化。各工程の見える化、ビッグデータの蓄積と利活用、生体認証での入退場管理などスマートファクトリー化を進めた。
これまで同社が蓄積したノウハウを活用した製造工程(フローシート)や製造システムに、これらの機器を組み合わせることで安定的に高品質な小麦粉を生産し、顧客の品質改良などの要望にも迅速に対応する。
立体自動倉庫は約20万袋の製品収容が可能。搬入・搬出時にはロボットが自動で製品を仕分けし搬送する。作業の無人化とともに、トラックの待機時間削減や荷役作業負荷低減といった物流問題の解決にも寄与する。
工場は沿岸部に位置するため、大地震の際の津波影響を考慮し建物1階床部分を嵩上げ。さらに主要電気設備を2階以上に設置することで浸水による生産機能停止のリスク低減を図った。
環境面では同社の国内工場で4例目となる太陽光発電設備を導入。使用電力の100%を実質再生可能エネルギーとし、ZEB―Readyを取得するなど高い省エネ性能を誇る。同社初となるカーボンニュートラル工場だ。
前鶴俊哉社長 同社では中京・近畿地区での製粉工場再編の一環として、神戸甲南工場の増強と大阪工場の閉鎖を進めてきた。知多工場の新設と名古屋工場の閉鎖により同地区での再編は完了する。3月5日に名古屋市で開かれた発表会で前鶴俊哉社長は「知多工場は、ほぼ一世紀にわたり歴史を刻んできた名古屋工場の伝統と精神を受け継ぎつつ、最新の製粉技術を導入し、自然災害に強く、環境に配慮したサステナブルな工場として生まれ変わった」と報告。
さらに前鶴社長は「当社は今年で創業130年を迎える。

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