生産者の声に耳を傾けてりんごを販売する子どもたち キリンビバレッジがフードロス削減へ啓発
値札作りの様子。(左から)キリンビバレッジの加藤華氏、ビビッドガーデンの岡野友香氏、安曇野ファミリー農産の中村隆一氏
 キリンビバレッジは、子どもたちが生産者の声に耳を傾けフードロスについて学び、りんごなどを販売する「キッズマルシェ」を3月1日に東京交通会館(東京都千代田区)で開催した。「キッズマルシェ」は産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンが開催しており、キリンビバレッジとの2社で行うのは初の試み。


 イベントは、キリングループが2025年4月から展開している、規格外果実を活用する企業横断型プロジェクト「モッタイナイ!を、おいしい!に。」の一環で行われた。

 キリンビバレッジのマーケティング部ブランド担当の加藤華氏は「プロジェクトで初めて子どもを交えたイベントができた。商品を販売するに留まらず、生産者の方とお客様の接点を作るきっかけになった」と手応えを語る。

 同社は25年12月から、規格外のふじりんごを活用した「午後の紅茶 mottainai ふじりんごティー」(以下、ふじりんごティー)を販売。同商品の売上1本につき1円が生産者支援に充てられ、今回のイベントはその寄付金によって開催された。

 イベントには6~10歳の子ども9人とその保護者が参加し、フードロスについてのミニレクチャーやオリジナルの値札作りを実施。その後、店頭でりんごやりんご加工品の販売を行った。

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値札作りの様子。(左から)キリンビバレッジの加藤華氏、ビビッドガーデンの岡野友香氏、安曇野ファミリー農産の中村隆一氏 りんご生産者の有限会社安曇野ファミリー農産の中村隆一専務取締役も駆けつけ、ふじりんごの特徴や規格外になってしまう要因を解説した。

 中村氏は「小学生の頃からフードロスについて知ることで、例えば食べ残しに気を付けるなどその後の生活も変わるのではないか。フードロス削減に向けては、『ふじりんごティー』などをきっかけに今後も認知度を上げることが大切」と力を込める。

 ビビッドガーデンの官公庁法人共創ビジネス部プロデューサー・生産者サポートの岡野友香氏は「生産者の話をじかに聞いて、青果を手に取っていただくのはなかなかない機会。
フードロスに対する生産者の取り組みを広めることで、生産者が今後商品を売りやすくなったり、加工品になっても価値が上がったりするのではないか」と話す。

 「ふじりんごティー」は現在目標売上の90%まで達しており、今後目標を達成する見込み。同商品によって約3・9tの規格外りんごを活用できたという。

 加藤氏は「SNSなどの発話を見ても、商品を通じてプロジェクトに興味を持っていただいていることを実感している。今後も取り組みを続け、ブランドへの好意やキリングループ全体のイメージをより引き上げていきたい」と話す。

 3月21日には安曇野ファミリー農産(長野県安曇野市)で、安曇野市内の小学生を対象にフードロスのミニレクチャーとりんごの苗木の植樹体験を実施予定。
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