新長期経営ビジョン「SHOWA VISION2035」では、グループの2035年のありたい姿として「穀物のあらゆる可能性を広げていく」を設定。10年後の創立100周年に向けて、塚越英行社長は「当社グループのオリジンである穀物を起点に、食の領域はもとより、人々の生活環境への向上や持続可能な社会に貢献するライフソリューション分野の可能性も広げていく」と語った。
製粉・油脂・糖質・飼料など、基盤事業では高付加価値商品の拡販、コスト削減により収益性をさらに高めるとともに、基盤分野の知見を生かし、健康関連分野での川下への展開も見据える。
新たな価値創出領域では、ニュートリション、オレオケミカル、ファインケミカル分野に挑戦。製造工程で発生する副産物を活用した機能性素材やバイオ燃料等の次世代エネルギー、石油由来製品の代替技術への参入を視野に、グループ横断型の研究開発と事業投資を加速する。
「SHOWA VISION2035」の最終2035年度における定量目標はROE9%以上(24年度実績8.8%/土地売却益除外6.8%)、ROIC8%以上(同5%)、営業利益200億円以上(111億円)とした。
目標達成に向けた最初の4年間となる「中期経営計画26―29」では、「長期ビジョンのありたい姿に向けた収益体質強化の期間」(塚越社長)と位置付け、基盤事業の高付加価値商品へのシフトとコスト削減、事業横断による事業基盤強化を推進する。海外展開や新規分野など成長分野への取り組みも一層拡大させる。
基盤事業の製粉・製油・糖質では、独自技術による付加価値品やプレミアム商品の開発強化、トップシェアカテゴリーの育成など商品ポートフォリオの最適化を推進。油脂ではこめ油やコーン油、糖質では結晶ぶどう糖など、グループのサプライチェーンを生かした高付加価値品や機能性油脂・糖質の拡販を強化する。
「中期経営計画26-29」の定量目標(29年度)はROE8%、ROIC6%、営業利益140億円、営業利益率4%を設定。
基盤分野では、高付加価値商品の売上高120%(24年度比)を掲げ、食品事業の営業利益率を現状の4%から4.5%に引き上げる。
また、脱炭素社会の実現に向けて、グループ環境目標を改訂。2050年のカーボンニュートラル達成を目指すとともに、食品ロス・水使用量・プラスチック使用量の削減を含む多面的な環境負荷低減を同時並行で推進する。

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