味の素冷凍食品 「レンジでギョーザ」4割増 認知拡大で飛躍の兆し
内藤裕史リテール事業部長
 主力品「AJINOMOTOギョーザ」ブランドを多彩に展開する味の素冷凍食品は、今期は「レンジでギョーザ」が44%増(4~1月販売数量)と急成長を遂げている。

 電子レンジ約3分の簡単調理と特許出願済みの新技術でおいしさを両立させた。
これまでシニア層をメーンターゲットに一部メディアで広告展開してきたが、26年はCMの放映規模を拡大し、単身者向けにデジタル広告でもアプローチ。認知向上による飛躍的な成長に期待が高まっている。

20~30年後にギョーザを焼かなくなる?

 「レンジでギョーザ」は21年に上市して以降、年々販売を伸ばしてきた。60歳前後で調理定年を迎えたシニア層や料理の時短を重視する単身者らの購入比率が高いという。

 インテージSCIデータによると、24年度時点で冷凍餃子市場(約640億円)のうちレンジ餃子の構成比は数%。ただし、今年度はトップの味の素冷凍食品(シェア約7割)が大きく伸ばしており、マーケットの拡大は加速したとみられる。

 餃子のレンジ調理で課題は「皮がかたくなる」こと。同社は特許出願済み新技術により、レンジ調理でも皮がかたくなりにくく歯切れよく仕上がるようにした。

 今春は新商品「レンジで大餃子」を発売。1個35gの大粒で、もちっとした皮の中にゴロっとした豚肉や筍を詰め込んだ。

 リテール事業部で開発を担当する出浦明奈氏は「時短ニーズの高まりでレンジ調理する餃子の需要は必ず拡大する。未来のニュースタンダードに育てたい」と意気込む。


 リテール事業部長の内藤裕史氏は「日々の生活がますます忙しくなる中、20年後、30年後には『ギョーザ』を焼かない世界が来るかもしれない。そんなことも想像しながら、われわれはリーディングメーカーとしてレンジ調理の餃子も積極的に訴求していく」との考えを付け加えた。

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内藤裕史リテール事業部長定番品はフタあり・なしの両輪で

 フライパン調理の「ギョーザ」は定番の12個入り、大容量の標準30個入りを展開する。

 26年春に向け、従来通りフタあり調理はもちろん、蒸し工程のないフタなし調理でもおいしく食べられるように改良した。特許出願中の新技術により、フタの有無にかかわらず皮がもちっと柔らかく仕上がる。油ハネしにくいこともポイント。

 フタあり・フタなしの両方で調理できるようにした理由について、出浦氏は「生活者への調査によると、餃子は約半数の方がフタありで調理している。蒸し工程を入れたいとか、ジューシーに仕上げたい等の意向がうかがえる。当社はお客様に選んでいただけるよう、フタの有無にかかわらずおいしく食べられることを目指した」と話した。

 内藤部長は「『ギョーザ』は1972年の発売以来、永久改良の歴史を重ねてきた。市場も拡大してきたが、まだまだ未購入者は多い。今後も改良を続けてさらに需要を開拓していく」と語った。
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