菓子や佃煮の原料として、きくらげが注目されヒット商品も生まれている。高騰する原料の代替利用に加え、素材が本来持つ健康価値が支持を集めている。


 マルヤナギ小倉屋は佃煮の新製品「コリコリきくちゃん」を発売。ごまおかかと柚子こしょうの2品を投入し、シリーズ化する。

 同社は袋佃煮のトップメーカーだが、佃煮の主原料である昆布は長年生産量の減少が続き、価格も高騰している。こうした中、「高まる節約ニーズを受け、手に取りやすい価格でこれまでにない『ごはんのおとも』を」(商品企画マーケティング推進部)との考えで、きくらげに着目。

 極細に切ることで、ご飯との相性が良い佃煮に仕上げた。価格面に加え、「食物繊維などの栄養価が豊富で、既存商品での使用実績があったこと」(同)も商品化の要因となった。内容量90gで売価は228円(税抜き)。

 菓子卸のMDホールディングスでは、オリジナル商品「きになるきくらげ」(30g、参考上代350円・税抜き)がヒットしている。梅しそ味のきくらげが個包装で入った商品で、健康志向が強まる中、食物繊維や鉄分といった栄養素をパッケージで訴求し50代以上をターゲットに発売。

 その後、ダイエット系のインスタグラマーが同商品を投稿したことで、若い層からも支持を集めるようになった。1袋食べても29キロカロリーという点から罪悪感のない間食として注目され、まとめ買いも増えた。昨年末には一時、製造が追いつかなくなるほどに。
現在は同社オリジナル商品の売上ランキングで、4位の売れ筋商品に育っている。

 今春、新たに小容量タイプ(13g、160円・同)を発売。「ポケットサイズの菓子の需要は高まっており、この商品にも小さいタイプが欲しいという声があった。買いやすい価格で、トライアルも促したい」(開発戦略グループ)とさらなる拡大を図る。

 また、累計で267万袋を出荷した『天ぷらのお菓子』シリーズにも、新製品「きくらげの天ぷら」を投入。

 同じく栄養素をパッケージで訴求するほか、そうめんのトッピングなど新しい食べ方の提案にも力を入れる。

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