日清食品は3月30日、カップライスの新商品「日清ふっくら釜炊き ごはん」を全国のコンビニ・スーパーなどで発売する。熱湯5分で釜炊きの白ごはんが食べられるのが特長で、パックごはんに不満を持つユーザーを取り込み、カップライスの新規顧客獲得を狙う。


 「日清ライス」(1967年発売)に始まる同社のライス製品は、2014年発売のレンジ調理品「カレーメシ」が大きな転機となった。コメの湯戻しに成功し、16年に湯かけ調理品にリニューアルしたところ、大ヒットを記録した。

 16年度からセット米飯の販売実績が著しく上昇し、21年度に100億円、24年度に150億円を突破。25年度は200億円を超え、16年度比7倍を見込む。

 マーケティング部第7グループの中村圭佑ブランドマネージャーは3月17日の新商品発表会で、カップライスを「即席麺に次ぐ事業の柱として育成中」と述べ、「コメ市場全体は縮小傾向だが『炊かれたコメ』は拡大傾向。2030年までに『炊くコメ』から『炊かれたコメ』へ、数百億円規模の需要移行が見込まれる」との見通しを語った。

 『炊かれたコメ』のうち、パックごはんは14年612億円から24年見込み984億円へ、10年間で350億円も拡大している。しかし同社実施のアンケートでは、パックごはんに対して若年ユーザーの94%が何かしらの不満を持っていた。

 不満の内訳は「レンジがないところで食べられない」「容器が持ちにくい」「容器のままおかずを乗せて食べにくい」「自宅外で食べにくい」など。「日清ふっくら釜炊き ごはん」は、それらの不満を解消できる商品として開発した。

 カップ容器で持ちやすく、おかずを乗せるスペースを確保。熱湯5分・湯切りもいらず、お湯さえあれば場所や環境を選ばずに食べられる。


 味の面では、独自技術「新・釜炊き製法」により、ふっくらとした食感と炊きたてのような風味や甘みを実現している。

 お湯の目安量120㎖を注いだ場合、できあがり重量は180g。賞味期限1年で防災備蓄にも使える。希望小売価格税別208円。「パックごはんよりも優位性がある」(中村氏)。

 消費者の実食アンケートでは「今後多く利用したい商品」でパックごはんと互角の結果だった。

 CMには夢グループの石田重廣社長と同グループ歌手の保科有里さんを起用した。4月1日から放映を予定する。

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