即席麺、価格改定でメーカー対応分かれる 同型品で価格差、据え置きも 焦点は実勢売価の行方へ
各社の動向
 即席麺大手メーカー5社の価格改定が3月26日に出そろったが、カップ麺の同サイズで価格差が出たり、袋麺は数社が据え置いたり、過去と様相が異なっている。これまでは改定の幅や実施日までほぼ横並びだった。
各社の担当者は「メーカーや商品によってコスト環境が変わる」「競合環境をみた戦略的な要素もある」などと事情を話す。

 価格改定は日清食品が4月1日、明星食品が6月1日、東洋水産、サンヨー食品、エースコックが7月1日に実施する。
 カップ麺のレギュラーサイズをみると、新たな希望小売価格(税別)は日清食品「カップヌードル」、東洋水産「赤いきつねうどん」などが248円(改定前236円)になる。もともと同価格だった明星食品「一平ちゃん夜店の焼そば」は252円、エースコック「わかめラーメン」は255円と若干差が出た。

 袋麺5食パックは日清食品が「チキンラーメン」、明星食品が「チャルメラ」を730円(同680円)に引き上げる一方、サンヨー食品は「サッポロ一番」、東洋水産は「マルちゃん正麺」を680円で据え置く。

 今後の焦点は主戦場のスーパーにおける実勢売価であろう。改定前に首都圏有力スーパーでカップ麺売場をみると、ナショナルブランド(NB)のレギュラーはおおむね定番で158~188円、特売で108~138円など。店頭売価は最終的に小売業が決めるが、「改定後の上げ幅は10円程度の見込み」(関係者)。

 袋麺5食パック(NB)における改定前の特売価格は348~398円などが多く、一部で298円も散見された。仮に300円台、400円台を越えてくると販売に影響が出ることもありそうだ。

 一方、カップ麺はコンビニの販売金額構成比が約35%(インテージSRI+)と高い。NBは基本的に定価販売しており、商品によってはプライベートブランド(PB)と価格差がさらに広がることが予想される。
上位メーカーは収益源であるNBの需要を活性化できるかが課題になる。

 即席麺業界の価格改定は2008年1月に18年ぶりに実施され、以降は15年1月、19年6月、22年6月、23年6月に行われた。かつては原料小麦粉の価格上昇を主因にしていたが、近年はエネルギーコストや物流費・包材費などの負担も吸収しきれなくなっている。

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