「冷奴」が進化中 夏の長期化と味噌汁ニーズ減 枝豆風味や麻辣味など新商品続々
「おつまみやっこ 青じそおろしぽん酢だれ」㊤と「おつまみやっこ 麻辣たれ」㊧、「おつまみやっこ ネギとにんにくの香味だれ」㊨(相模屋食料)
 冷奴が進化している。従来は夏の食卓の定番だったが、近年は家飲みの広がりを背景に、味付きやたれ付きの商品が増え、つまみとしての需要が伸びている。
民間調査によると、豆腐の用途別構成比は味噌汁が4割前後で最大を占める一方、冷奴も3割程度に達し、その比率はじわりと上昇している。夏の長期化もあり、調理せずそのまま食べる需要が広がっている。一方で、麻婆豆腐などの調理用途は1ケタ台にとどまり、用途は味噌汁と冷奴に大きく分かれる構図だ。

 こうした中、各社は個性豊かなフレーバー商品を投入し、おいしさで選ばれる冷奴の提案を強めている。

 主力メーカーでは、タカノフーズが枝豆風味の「やわとろ枝豆豆腐」を今年も期間限定で発売。毎年投入している定番商品で、間食やつまみ需要の取り込みを狙う。

 相模屋食料は専用たれ付きの「おつまみやっこ」に夏向けの味わいをラインアップ。トレンドの「麻辣」など、居酒屋風の味わいを家庭で手軽に楽しめる点を訴求する。

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「おつまみやっこ 青じそおろしぽん酢だれ」㊤と「おつまみやっこ 麻辣たれ」㊧、「おつまみやっこ ネギとにんにくの香味だれ」㊨(相模屋食料)

 さとの雪食品は「だしたまとうふ」を発売。卵を使わずにたまご豆腐のような味わいを再現し、だしの旨みを加えた。薬味ポケットやトッピング提案で食べ方の幅も広げている。

 背景には季節の変化もある。
秋冬は鍋用途が主力となる豆腐だが、夏の長期化で年々その時期がずれ込み、“冷奴でも鍋でもない”時期が長くなっている。このため各社は、冷奴を強化することで通年の売上を下支えしようとしている。

 冷奴は今、副菜にとどまらず、つまみや一品としての利用が広がっている。豆腐は、どんな一品にもなり得る素材だからこそ、提案次第で価値はまだ広がりそうだ。

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