家庭用冷凍食品市場でワンプレートが続伸している。インテージSRI+データによると、2025年1~12月の販売金額は158億円、前年比21.4%増だった。


 トップシェアのニップンなどが牽引する中、新規参入も相次ぎ売場が活性化している。メーカーの開発担当は「ワンプレートは大手メディアへの露出もあり認知率が約5割まで上昇。ただし、喫食経験率はまだ2割弱と低い。そのギャップを埋めていけばさらに伸ばせる」と期待を寄せる。

 冷凍食品のワンプレートは主食とおかずがセットになったもの。品目数が多く栄養バランスに配慮した和食系や人気メニュー(ハンバーグ・パスタなど)を組み合わせた洋食系がシニアや女性を中心に支持されてきた。ここ数年はカツカレー、生姜焼きといったボリューム感ある男性向けメニューも増加。直近26年春は中華や丼物が新たなトレンドになっている。

 インテージ社市場アナリストの木地利光氏は「1食400円前後というコスパの良さだけではなく、商品のラインアップが増えたことで自分に合った商品を選びやすくなったことも好調の要因」と分析する。

 ニップンは、「よくばり」シリーズとして15種類以上の豊富なメニューを展開。食材を10種類以上使用した「よくばり御膳 五目ご飯と鶏と野菜の黒酢あん」、主食をセットした「よくばりプレート 和風おろしハンバーグ&香味醤油スパゲッティ」などが人気。26年春は中華メニュー「3種野菜と海老のチリソース&天津飯」を追加した。


 ニッスイは「まんぞくプレート」シリーズが今期5割以上増と絶好調。売れ筋は「ふっくらごはんとカツカレー」と「ふっくらごはんと豚肉生姜焼き」。26年春は「まん福どん」シリーズを立ち上げ、「おだしの香るかつ丼」を発売。市場で手薄な丼物の需要を開拓する。

 ニチレイフーズは「三ツ星プレート」シリーズに注力。今春は新商品で「油淋鶏&上海焼そば風」を発売し、「チキンと野菜のトマト煮風&カルボナーラ」をリニューアルした。

 テーブルマークは、26年春にワンプレートの「うどん和膳」シリーズを上市。「彩りかき揚げとちくわ天」と「おろし豚しゃぶと揚げ茄子」。同社ならではの“さぬきうどん”に大きなかき揚げや豚しゃぶを合わせた。「初回出荷は近年の新商品で最高レベル」(同社)。

 イートアンドフーズは今春、「大阪王将」ブランドで中華の定番メニューを組み合わせた「直火炒飯と回鍋肉」と「直火炒飯とたれつき肉焼売」を新発売。王道感を強みに好スタートを切っている。


 日本ハム冷凍食品は、「ナーン&バターチキン・キーマのWカレー」と「ナーン&バターチキン・ほうれん草のWカレー」で新規参入。2種のカレーをアソートし、外食でしか味わえなかったメニューを商品化した。

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