市場は今上期4000億円規模に拡大し過去最高水準にある一方、猛暑など外部環境に左右される側面も強く、成長鈍化も指摘される。同社は「新規切り口によるテコ入れが必要」と判断し新ブランド開発に踏み切った。
開発背景には日本の気候と消費トレンドの変化がある。
アイス研究部アイス研究一課の荻野まみ氏㊧、西山侃輔氏 マーケティング本部新商品開発部チャネル商品開発課の西山侃輔氏は「近年、高温多湿やゲリラ豪雨など、日本の気候は亜熱帯化している」と指摘。また、外食や流通でアジアンフェアが増加し「アジアの食文化が若年層を中心に日常的に浸透している」ことから、アジアンスイーツに特化したアイスという新たな切り口を打ち出した。
ターゲットはZ世代を中心とした若年女性層。SNSでの発信力を持つ層と位置付け、トレンド形成への波及を狙う。ブランド名は略称「アジコイ」でハッシュタグでの拡散のしやすさも意識。フレーバーやデザインも事前調査をもとに設計した。
開発にあたり台湾で現地調査を実施したが、「素材を生かした素朴で甘さ控えめかつ大容量の氷菓系スイーツが中心で、これをカップアイスで再現した場合、日本人はやや物足りなく感じる可能性があった」。そこで、本場の要素を生かしつつ一つで満足感が得られる設計とした。
ラインアップは「黒糖烏龍ミルクティー」「クリーミー杏仁豆腐」の定番2品と、「ジャスミンミルクティー」「マンゴーラッシー」の半期限定2品の計4品。規格はアイスミルク(マンゴーラッシーのみラクトアイス)、各120㎖、価格はオープンプライスで参考希望小売価格は税込267円。乳で満足感を確保しつつ、あえてアイスクリーム規格としないことで素材の香りを引き立たせた。「口に含んだ瞬間の味」と「後に抜ける香り」を両立しマーブル状や中央のソースで食べ飽きない味わいとした。
販促はテレビCMに加え、SNSや店頭施策を組み合わせて浸透を図る。今後は定番2品を軸に期間限定品を入れ替えながら話題喚起を図り、将来的にはカップ以外の形態展開も視野に入れる。
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