18日に行われた内覧会で、伊藤園フードサービスの唐沢進治社長は「お茶は日本の歴史や文化と親和性が高く、なかでも善光寺さまという特別な場所に出店させていただけることを、うれしく思っている」と笑顔を見せる。
同店は善光寺の本堂の至近に位置している。お守りなどの授与所として使われていた建物の内装を改装して、新たに店舗として仕立てた。購入した商品はテイクアウトのほか、東公園内に限り飲食が可能となっている。
店舗運営は、善光寺事務局事業部が伊藤園フードサービスと連携しながら行う。善光寺としても、境内で自ら飲食の店舗を運営するのは初の試みだという。
善光寺の若麻績享則事務局次長 善光寺の若麻績享則(わかおみ・たかのり)事務局次長は「お参りに来られた方がほっと休憩できる場所が必要と考えていた」と述べ、2020年より桜の植樹活動「「わたしの街の未来の桜プロジェクト」で縁のあった伊藤園に相談を持ち掛けた。
「ご参拝の方は、一生に一度は善光寺参りをしたいというご高齢の方から、教育旅行の小中学生や高校生まで、老若男女を問わず国内外から幅広くいらっしゃる。最近は暑い日も多いため、伊藤園さまのお茶で心身ともにリフレッシュされ、善光寺参りを笑顔で帰っていただきたい」と期待を寄せる。
店長を務める善光寺事務局事業部の加納有紀氏は「伊藤園さまは『世界一のティーカンパニー』を掲げられているため、世界から参拝の方がいらっしゃるこの場所も、世界一のおもてなしでお迎えしたい」と力を込める。
唐沢社長は「伊藤園は地域密着の考え方を大切にしており、これまでも画一的でなく地域色を出したお店を作ってきた。
「茶寮 伊藤園」定番の日本茶や抹茶、ソフトクリームなども取り揃え、夏場にはかき氷など季節限定商品の発売も予定している。
「これまで当社は物販が中心だったが、チャレンジとして増やしてきた飲食店が、柱になりつつある」との手応えを得る。
現在は国内外から「茶寮 伊藤園」の引き合いが強まっていることから、今後もブランドを守りながらフランチャイズでの出店を積極的に検討していく。
「近年は抹茶の健康性や自然由来の鮮やかな色、文化などへの関心が高まっており、これは一過性のブームではないと捉えている。この抹茶の魅力の広がりに対応するためには、直営では間に合わず、多店舗展開や海外出店がしやすいフランチャイズ形式が良いと考えていた」と語る。
フランチャイズ経営については、伊藤園グループのタリーズジャパンから出向している社員のノウハウを活用。
「『タリーズコーヒー』店舗運営のノウハウを参考に、フランチャイズ店舗のレギュレーションなどをしっかりと決めることができた。スーパーバイザーにあたる社員の基準も確立でき、フランチャイズに関する知見を得られた」と語る。
今後はHPにフランチャイズの応募フォームも設け、フランチャイズ店舗を展開していく。
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