森永乳業は4月14日に機能性表示食品「ビヒダスヨーグルトWのビフィズス菌」を発売する。

 大容量プレーンヨーグルトの新商品は17年ぶり。
腸内環境ケアに加え、おなかの脂肪の減少をサポートする機能を備え、「日常生活の中で無理なくカラダづくりができるヨーグルト」と位置付ける。開発の背景や狙いについて、マーケティング本部ヨーグルト・デザート事業部ビヒダスブランドマネージャー(取材時)の岡田祐美子氏と同事業部リーダーの渡邉奈央子氏に聞いた。

30~40代女性の体型悩みに着目

 開発のきっかけは、30~40代女性のカラダの変化への悩みに着目したことだ。

 厳しい運動や食事制限ではなく、日常生活に無理なく取り入れられる食事ケアを望む声に応える商品を目指した。構想が動き出したのは2021年頃。コロナ禍で急伸長した機能性ヨーグルトはやや落ち着いたものの、プレーンヨーグルトのニーズは底堅い需要を維持していた。

 調査では、ヨーグルトが「ダイエット中でも罪悪感なく食べられる食品」として選ばれている実態も確認され、食後や風呂上がり、小腹満たしなど日常に取り入れられていることから、「無理なく続けられるカラダづくり」というコンセプトが形づくられた。

 開発はマーケティング、研究、商品開発部門が連携。研究側の「ビフィズス菌の価値を伝えるために、ビフィズス菌をより良い状態で届けたい」という思いと、マーケティング側の「ビフィズス菌入りヨーグルトで日常的にカラダづくりに寄り添える商品を提案したい」という思いが重なり、2種類のビフィズス菌を組み合わせた臨床試験やエビデンス構築を経て、構想から約5年をかけて商品化に漕ぎつけた。

“ビフィズス菌のみ”で脂肪ケア

 最大の特徴は、ビフィズス菌のみでおなかの脂肪と腸のWケアを実現した点だ。「ビヒダス」シリーズで採用する「ビフィズス菌BB536」に「ビフィズス菌MCC1274」を組み合わせた。岡田氏は「ビフィズス菌のみを機能性関与成分としておなかの脂肪減少と腸内環境を整える機能を持つヨーグルトは、当社の知る限り他にない」と話す。


 市場には体脂肪や内臓脂肪の低減をうたうヨーグルトもあるが、食物繊維など他成分を組み合わせるケースが多い。本商品はビフィズス菌のみを機能性関与成分とする点が差別化ポイント。

 開発ではビフィズス菌の生残性確保が大きな課題となった。一般的に酸や酸素に弱いビフィズス菌をヨーグルトの中で2種類使用するために、同社は容器内のヘッドスペースの酸素濃度を低減する独自の新技術を採用。酸味を抑えたまろやかな味わいで「何も加えなくてもおいしい」と感じるほどの自信作となった。
 
 希望小売価格は税別330円と既存商品よりやや高めだが、日常ユーザーに加え、おなかの脂肪が気になりやすい年末年始等の需要も見込む。「機能を前面に押し出し過ぎず日常生活の中で自然に取り入れられるヨーグルトを目指したい」(渡邉氏)と力を込める。

 今後の市場は用途に応じたヨーグルトの「使い分け」が進むと想定し、濃密かつ高たんぱくの「ギリシャヨーグルト パルテノ」、血圧・血糖値・中性脂肪の3つの機能性を表示する「トリプルヨーグルト」などニーズに応じた商品展開を強化していく。1969年の「ビフィズス菌BB536」発見以来、50年以上にわたりビフィズス菌の研究を続けてきた同社は、新商品を機に「ビヒダスといえばビフィズス菌」を改めて訴求する。

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