5月21日に東京都社会福祉協議会(千代田区)で実施した目録贈呈式で、関東アイスクリーム協会の田山俊也理事長は「1964年の東京オリンピックの年に、アイスのシーズンインとなる5月頃から需要拡大に向けたイベントや福祉施設で配布したのが始まりと聞いている。
東京善意銀行の青木将人主任は「開始から60年経つが、アイスは子どもからお年寄りまで幅広く喜んでもらえている」と感謝の意を表し、小川和江福祉振興部長から関東アイスクリーム協会へ、福祉増進に対する感謝状が手渡された。
小川部長は寄贈先から届いた喜びの声として、「刻み食や流動食を食べている特別養護老人ホームの方も一緒に楽しんでいる」「おやつの時間や月1回のお誕生会で果物に添えて楽しんでいる」「事前にアイスの希望を聞いてもらえるのがありがたい」「物価高騰で普段のおやつ提供にもなかなか苦労があるなか寄付がうれしい」などを紹介。
寄贈にあたっては東京善意銀行が橋渡し役となり、内容や数、施設と寄贈者双方の希望などを考慮し募集をかけた後、希望の寄贈先へメーカーが直接届けている。施設によっては「高齢者が飲み込みやすいシンプルなバニラカップがいい」など個別の要望があるため、事前の相談をもとに協会がメーカーを割り振るなどし、きめ細かな対応を行っている。

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