食品を真空で保存する。今までこの作業をするには専用の機械や袋が必要であった。
手軽に真空パックできる!

専用の袋も、電気も不要。袋に『クリッカ』を取り付けたら、専用のハンディポンプで空気を抜くだけという手軽さ。スペースも取らず、使う場所も選ばず、誰でも簡単に真空パックにすることが出来る。使用出来るのは市販のフリーザーバッグや保存袋。さらに茶葉や菓子、惣菜など購入時のパッケージ袋のまま真空にすることも出来る。
セット内容を見ていこう。
まず「クリッカ スタート4個セット」には、専用クリップ×4本、バルブ(グリーン×2個、オレンジ×2個)、専用ポンプが入っている。

バルブは片方がシリコン素材になっていて、パカッと2つに分解できる。

まずは、穴あけピンがついているバルブを袋の中に置く。
また、ここでのポイントはバルブの周りの袋にシワが寄らないようにすること。シワが僅かでもあると、そこから空気が漏れてしまう。

次に専用クリップを袋に取り付ける。この時も、クリップと袋の結合部にシワが寄らないようにするのがポイント。ここまで準備が出来たら、ポンプの先端を上側のバルブに垂直にはめ込み、ポンプを動かして袋の空気を抜いていく。袋の空気が完全に抜けたら、ポンプを取り外す。これで真空パックの完成だ。

記者はカットしたりんごを真空にしてみたが、しっかりと空気が抜けているのが分かる。

真空にした袋を開ける時は、クリップを取り外すだけ。カットしたりんごを3日後に開けてみたが、変色することなく保存できた! ここまで、大満足である。
次に細かく気付いた点、気になる点を見ていこう。
まず、やはり密封力は専用の機械には劣る。バルブやクリップで留めているだけなので、2~3日以上保存しようと思うとそれらが少しずつ緩んできてしまい、空気が入ってきてしまうのだ。数日間キッチリ保存したい時は、1日ごとにポンプで空気を抜くなどした方が良いかもしれない。
クリップとバルブは繰り返し使える。一方で真空パックにした袋は、洗えば使えなくはないが、1度穴を開けて空気を抜いてしまっているので2回目はシワが寄りやすく、あまり適していない。袋は1回使いきりの方が良いだろう。
市販の袋で真空に出来るのはとても手軽だが、使える袋にもいくつか条件がある。
- まず袋の厚みは0.06mm以上であること。
- そして、袋の幅が19.5cm以下であること。
購入しやすいのはフリーザーバッグだが、このフリーザーバッグにも袋の厚みが薄いものもあるので選ぶときには気をつけたい。また、袋の幅も19.5cm以下ということで、割と小さめな袋を選ばなくてはいけない。

今まで真空保存をしたくても、専用の機械や袋がないと出来なかったが、これは便利である。いくつか真空パックを作りたい時はクリップとバルブがそれだけ必要になるが、別売の追加セット(ポンプが同梱されていないもの)も用意されている。

「クリッカ(バルブ・クリップ追加2個セット)」バルブ×2個(グリーン、オレンジ)、専用クリップ×2本で900円(税別)。

真空パックするメリットをおさらいすると―――
といった事が挙げられる。
自分でクリップとバルブを取り付けて、空気を抜く作業は多少面倒だが、今までのように大掛かりでなく、気軽に使ってみたい人にはオススメである!
「CLICCA(クリッカ) スタート4個セット」は2,000円(税別)、
「CLICCA(クリッカ)バルブ・クリップ追加2個セット」は900円(税別)。
ライフスタイルグッズを取り扱う大作商事株式会社より、2014年11月から発売中。
いまのところAmazon等には置いていないようで、購入は公式オンラインショップもしくは全国の量販店にて。