ハイテクを駆使した“芯が折れない”シャープペンが花盛りだが、別にハイテクを気取らなくても、単純に芯を太くすれば折れにくいし、実はそれ以上にたくさんのメリットがあることに、大人たちは気付いてきたのだろうか。
そんなわけで、地味な文具であるシャープペンには、今、0.5mm芯よりも太い芯を使用する、いわゆる“太芯”がひそかなブームとなっている。
■0.9mmは自由な発想にいい!?
この『プレスマン』、芯の太さは0.9mm。0.5mmと並べてみるとわかるが、見るからに安定していて頼もしい。実際、手にとって書いてみても、0.5mmのシャープペンにありがちな「ブチッ」と芯が折れる心配など皆無である。
この『プレスマン』の発売開始は1978年。世の中は大学入試の共通1次試験に代表されるような、「マークシート方式」が一般的になってきた頃である。もともと速記用に開発された『プレスマン』だが、0.9mmという芯の太さが、マークシートを塗りつぶすのに使いやすく、実は記者も使用していたという懐かしい商品だ。
しかし、マークシートに使いやすいだけではなく、0.9mmというシャープペンは、たくさんのメリットを持っている。まず何より、芯が折れない。芯をどんどん細くしながら、ハイテクを駆使して芯が折れにくい商品を作る。そんな動きがある中で、やはり原始的に、芯そのものを太くすると、当たり前のように芯は折れにくいのである。
また、太く柔らかい芯(2B)で太い線が書けることは、速記だけでなく、クリエイティブな仕事にとても有効である。
■100mmのナガ~い芯も魅力
速記用のため、芯の交換が少なくて済むように、この『プレスマン』には、通常の60mm長のシャープペンの芯ではなく、100mmというロングサイズの芯が専用で用意される。しかも芯の硬さは2Bのみ。そのこだわりがとても嬉しい。
また37年ぶりに改良されたのは、芯のクッション圧を高くして、芯が不用意に中にスライドしにくくしたところ。要するに、筆圧の高い人でも使いやすいように改善されたのである。これは速記者のみならず、一般の人や筆圧の高い子供の使用も十分に意識した改良であると、記者は考える。
芯が折れにくく、自由に伸び伸びと書け、芯の交換の手間が少ない。しかも筆圧高めの人にも対応。さらに、カチカチというノックの音の軽減も今回の改良ポイントの1つだとか。
今、ひそかに流行りつつある“太芯”の種類には、0.7mm、0.9mm、1.3mm、2mmなどがあるが、適度に細く、適度に太い、この0.9mmという芯は、使えば使うほどに、万人向けの超実用的な芯であることに気付かされる。
子供や学生の勉強用に、クリエイティブな大人用に、そして鉛筆筆記が好きな方全員に、今、あらためて『プレスマン』の良さを認識して欲しいと思う。











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