しょう油と辛子はバランスよく均等にかける
今年で発売から70周年を迎える横浜名物、崎陽軒のシウマイ弁当。おかずが多彩で食べ方や楽しみ方が無限に広がり、ファンも数多い。
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■しょう油や辛子は5個のシウマイに均等にかける!
シウマイ弁当との出会いは50年ほど前かな。新幹線での関西遠征のとき、新横浜駅の売店で目に留まり、販売員さんの気さくな笑顔もあり初めて購入した。
そのときの感想は、シウマイはもちろんのこと米がウマい!と感じたね。冷めてもウマく食べられる技術で、一粒残らず食べてしまった。8等分されているところも食べやすく、配慮されているよね。
それで、シウマイ弁当の食べ方だけど、まずは米から入り、シウマイ、筍煮、鮪の漬け焼にいって、再度シウマイ。
しょう油はシウマイすべてに均等にさす。シウマイ自体の素材の甘みをしょう油が引き立てて食欲が湧く。ドンピシャ!の適量だね。
辛子もしょう油同様均等に分けてつける。
シウマイ以外のおかずで好きなのは、筍煮かな。酒のさかなになるところもいいね。すべての素材のレベルが高く、米から始まり、メイン、脇役、味変、デザートへのバランスと味つけがナイスだね。シウマイ弁当を目にすると必ず購入してしまうのは、50年ほど前の遭遇と変わらぬ味が体に染み込んでいるからかな。
●中畑 清
1975年、読売巨人軍入団。崎陽軒発祥の地・横浜が誇る球団、横浜DeNAベイスターズ初代監督であり、崎陽軒のシウマイ弁当と同い年。現在は野球解説者・評論家として活躍
取材/渡辺ありさ 取材協力/MOOSE SPORTS 撮影/松田嵩範