最新シングルで自身7度目のセンターを務める「日向坂46」のス...の画像はこちら >>

名実共にグループの"顔"である小坂菜緒が5月26日(月)発売「週刊プレイボーイ23号」の表紙&巻頭グラビアに登場。

彼女が語る、10代から20代での変化や自分の中の哲学の話。

そして、"新生・日向坂46"として挑むこれからについて。

■昔より素直になったってことですかね

――週プレに登場するのは約4年ぶり。海沿いの古民家で、夏を先取るような撮影でした。

小坂 そんなに久しぶりだったんですね......(笑)。春先の撮影だったんですけど、すごく天気がいい、暖かい日で。気持ち良く、自然体な笑顔で撮影していただけたんじゃないかなと思います。

――全体的に「和」のテイストの撮影。今までの小坂さんでは珍しかった気がします。

小坂 確かに。浴衣も着させていただいたり、お店でハマグリを焼いたり。私は貝が大好きなので、それこそ、その写真が一番素に近い表情をしている気がします。

――当日は海にも行きましたが、小坂さんはオフの日に海に行くことも多いそうですね。

小坂 波の音をただ聴いている時間がすごく好きなんです。

物思いにふけりたいわけじゃないけど、ひとりで行くことも多いですし。逆に誰かと旅行に行くときも海が近い場所を選びがちです(笑)。海をぼーっと眺めているだけで疲れが取れていく感じがするんですよね。

――自分が癒やされる場所を持っているのはいいですね。さて、今回4年ぶりの登場ということで、この間で変わったことをお聞きしたいと思っています。

小坂 4年もたつと全然違うと思います(笑)。それこそ現場で撮影していただきながら、次にどう撮っていただくか考えるようになりましたし。自分が載った雑誌を見返して、「もっとこういう角度が良かったな」って研究みたいなこともして。より具体的に物事を考えるようになった気がします。

――もともと、どんなときでも一歩引いた位置から俯瞰(ふかん)で物事を見ているイメージがありますが、それがより増したというか。

小坂 そうですね(笑)。10代の頃って「当たって砕けろ」じゃないですけど、とにかく目の前にあることに挑む日々だったなと思うんです。

20代になった今、よく考えているのは「今から自分がやることって、周りの人にどう影響するんだろう」とか、「グループに何を持って帰れるだろう」みたいなものになったなって。

――そう考えるようになったのは、何かきっかけが?

小坂 先輩方も含めて、卒業していく人が増えてからですかね。シングルを出すごとに誰かが卒業していくようなスパンだったので、残る自分が「グループを引っ張る存在になる」という自覚を持つ必要があると気づいたのが大きかったのかなと思います。

――4月上旬に横浜スタジアムで行なわれたライブ「6回目のひな誕祭」。卒業する旧キャプテン・佐々木久美さんに「任せてください、日向坂を」と宣言する姿は頼もしかったです。

小坂 ありがとうございます。実はあの場で言うつもりはなかったんですけど、久美さんに対する感謝とか、久美さんからかけられた期待のことを考えていたら、とっさに出てしまって。

――それこそ、4年前の自分だったら、同じように宣言できたと思います?

小坂 いや、昔の自分は絶対に言えなかったと思います。「私たち二期生が一番上の代になる」という立場の違いもありますけど、自分自身の肯定具合が全然違うなと思うんです。

――自己肯定感が上がった。

小坂 グループがデビューした頃、4作連続でセンターを務めさせてもらったけど、当時は「自信はないけど、自分が頑張らなきゃいけない」って、殻に閉じこもった状態で。でも、この4年間で後ろからセンターを見つめるポジションも経験する中で、ほかのメンバーの魅力をより知るようになって。

逆に自分も、それまでは否定していたホメ言葉を認められるようになったんです。......とにかく、昔より素直になったってことですかね(笑)。

■ファンへの安心感は活動で示したい

――ここまで聞いてきて、やっぱり小坂さんって自分の哲学をたくさん持っている方ですよね。

小坂 よく言われます......(笑)。それこそ自己肯定の話だと、「自分が思い込む『正しい』には沼がある」と思っていて。

――沼?

小坂 例えば本当に初期の頃、自分の中にアイドルとしての理想像があって。今思えばロボットみたいと思うんですけど(笑)、表情も動きも決めたことをやる自分だったんです。でもあるとき、スタッフさんから「ライブはひとつとして同じものはないから。そのときの感情で動いてみてもいいんじゃないか」と言われて、試してみたら「雰囲気が柔らかくなった」って。自分の思い込みだけにとらわれていると良くない、という話ですね。

――いい気づきがいい哲学に。では、最近生まれた哲学はあります?

小坂 そうですね、「自分の機嫌の取り方は変わる」とか......?

――機嫌の取り方ですか。

小坂 ごはんをいっぱい食べるとか、誰かと出かけるとか、リラックスする方法って人それぞれだと思うんです。で、私の場合は「毎日、最低2時間は自分ひとりの時間をつくること」だと思ってるんですけど、これって今だけで、ゆくゆくは別のことが必須になるかもしれない。自分自身を研究し続けないといけないな......と。

――根底に「自分自身のことを決めつけてはいけない」というのがあるんですね。

小坂 そういうことになりますね(笑)。でも、何かについて考えているときが自分らしいというか、一番落ち着くんですよね。

――ちなみに「最低2時間の自分の時間」、何をするんですか?

小坂 アニメを見たり、ゲームをしたりといったことに使うのは昔と変わりません。やっぱりゲームの世界に入り込んでいるときが一番リラックスできるんです。今はもっぱら『モンスターハンターワイルズ』です。

――なるほど。ちなみに、ゲーム内での名前やアバターはどうしてるんですか?

小坂 全然自分と結びつかない、食べ物の名前とかに設定してます(笑)。

――徹底して現実と切り離したいんですね。

さて、今週28日(水)・29日(木)には、一期生全員卒業後の新体制初ライブが行なわれます。どんな思いで当日を迎えますか?

小坂 "新生・日向坂46"といわれる変化の時期で、ファンの方も不安な気持ちはあると思うんです。でも、私を含めてけやき坂46時代からのメンバーはまだいるし、「すべてが変わるわけじゃない」っていう安心感は、自分の活動、姿を通して示していきたいなと思っています。

――重ね重ね、とにかく今の小坂さんは頼もしいですね。

小坂 私だけじゃなく、グループ全体で安心させていきたいんです。でも今、今までの先輩方がつくってくれていた和やかな空気とは違う、いい意味でピリッとした雰囲気があって。入ったばかりの五期生もパワフルですし、「これから」がすごく楽しみなんです。

■小坂菜緒(Nao KOSAKA)
2002年9月7日生まれ 大阪府出身
身長161.5㎝ 血液型=O型
趣味=アニメ鑑賞 特技=バレーボール
〇2017年、けやき坂46二期生として加入。日向坂46に改名以降もエースとしてグループを牽引。発売中の14thシングル『Love yourself!』で自身7度目の表題曲センターを務める。ファッション誌『non-no』専属モデルとしても活動中。ナビゲーターを務めるラジオ『SONY SONPO QUEST FORTHE FUTURE』(J-WAVE)が毎週金曜24:00~放送中。


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取材・文/アオキユウ(short cut) 撮影/三瓶康友

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