「タイパ」「コスパ」という言葉を敬遠する必要はない。時代とと...の画像はこちら >>

あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第159回】私はもうすぐ50歳の会社員ですが、若い人が使う「タイパ」「コスパ」という言葉がとても嫌いです。

私は競馬が大好きなのですが、タイパ、コスパの点からじゃいさんはどう考えているのか知りたいです。

また、タイパ、コスパを重視するならこれをやった方がいいということありますか? ご教示ください。(PN:山尾 昇・49歳・男性・会社員)

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オークス! 本命のアルマヴェローチェが2着! 対抗の10番人気タガノアビーが3着! 今回7頭に絞ったが、掲示板にはそのうちの5頭! ハズレるかねぇ。

なぜかカムニャックの頭の馬券が見当たらないのよ! まあ、僕の予想を見て当たった人が多数いたので救われましたが、しかし外すかねぇ。

まあ、結果的に予想は良かったが買い方がまずかったということで。来週のダービーへ!

「タイパ」「コスパ」という言葉を敬遠する必要はない。時代とともに文化も常識も変わるもの【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第159回

質問いきましょう。

タイパ、コスパ。昔はあまり使われてなかったような言葉が、時代と共に頻繁に使われるようになってます。

なぜ嫌いなのでしょうか? 若い人が使うことが嫌いなのか? 言葉自体が嫌いなのか?

タイパ(タイムパフォーマンス)。便利な世の中になるにつれて、それを実行出来る手段も増えています。

ただ、タイパという言い方はしたことはありませんが、要領がいい、時間を有効に使うという意味では昔からあったことだし、僕自身はそれを好んでいました。

例えば、エレベーターは閉めるボタンを押してから階数ボタンを押す。これもタイパと言えるでしょう。 1を聞いて10を理解する。これもある意味ではタイパと言えなくもありません。逆に二度手間みたいなことはタイパが悪いと言えるでしょう。

とまあ、昔からタイパというものは存在はしました。

今ではちょっとした調べ物は簡単にネットで出来ます。僕と取材をする記者や、マメな共演者はウィキペディアで僕のことを調べます。中にはYouTubeなどをチェックする人もいます。

昔では時間がかかったことが短時間で出来るようになっています。欲しい商品もネットで次の日には届いたりします。街に出て欲しいものを探す手間も、行き帰りの交通費も、持って帰る労力もいらないのです。

タイパもコスパも出来ていると言えるでしょう。

AIも進化して、ファミレスではロボットが配膳をしたり、人間が時間をかけて出来ることが、短時間でミスなく出来るようになりました。人件費もかからずコスパもいいのでしょう。

まあ便利な世の中にはなりましたが、僕が思うタイパ、コスパは、有効的に使用するならば素晴らしいことで、限られた人生の中で長く生きるという意味で非常に重要なことだと思います。

「タイパ」「コスパ」という言葉を敬遠する必要はない。時代とともに文化も常識も変わるもの【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第159回
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ただ懸念するのは、楽をし過ぎてしまうということです。実際僕も、スマホが当たり前になって文字を書くという機会は減りましたし、料理もしないし、食べ歩きも減り、ウーバーとか頼んじゃったりします。タイパはいいけどコスパは悪いってやつですね。

昔は何人もの電話番号を覚えていたのに、今は家族の電話番号も覚えていません。目も姿勢も記憶力も悪くなっているでしょう。

自分でやらなきゃいけないこと、努力すべきことをせずに怠惰になっている可能性もあります。便利になるにつれて失うものもあるということを理解しておくのも必要だと思います。

結論から言えば、若い人が使う「タイパ」「コスパ」という言葉を嫌いになる必要はないし、嫌いにならないで欲しいです。時代の移り変わりとともに文化も常識も変わっていきます。

それは受け入れて、自分も自分なりに対応して、変わっていくことも重要です。他人に合わせるということではなく、自分の信念を持ちながら、時代の流れに乗るといった感じです。

「タイパ」も「コスパ」も有効に使えれば効果的です。ただ、楽をしすぎたり、頼りすぎには気をつけましょう! 時には時間を使って何かを成し遂げることが財産になることもあるのです。

☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!

【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!

「タイパ」「コスパ」という言葉を敬遠する必要はない。時代とともに文化も常識も変わるもの【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第159回

じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

構成・撮影/キンマサタカ

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