市川紗椰が選ぶ2025年上半期の大ニュース「あの"ピンクのユ...の画像はこちら >>

上半期のお気に入りの一枚。世界的イベント、スター・ウォーズセレブレーション ジャパン 2025で

『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。

人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。今回は今年上半期のニュースについて語る。

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気づけばもう下半期。今年もバタバタしたまま過ぎ去りそうなので、ここで上半期のトピックスを少し。

まずは大ニュースから。2025年、あの"ピンクのユニフォーム"が現実の風景に帰ってくる! 「アンナミラーズが復活するらしい」という知らせが走ったとき、日本の一部に甘いざわめきが起こりましたね。

アンミラは、ピーク時には国内に20店舗以上を構えたアメリカンパイとユニフォーム文化の象徴でしたが、2022年に最後の店舗、高輪店が閉店。私は常連だったので、いかに悲しいかをこのコラムでも大いに語りました。あれから、オンラインとポップアップショップで頑張ってたアンミラでしたが、ついに完全復活が決定! 今年の12月に新店舗・青山店がオープンする予定です。

アンナミラーズといえば、木目のテーブルときらめくガラスケースに並ぶアメリカンパイ。チェリーやアップル、そして名物のバナナカスタード! 日本ではなかなか食べられないキーライムも欠かせません。サクサク生地にこだわりのフィリングとちょうどいい甘さのホイップクリームが溶け合うぜいたくな味わいは、まさに幸せのひとかけ。

ひき肉とチーズのパティメルトサンドも地味だけどたまらないし、心地よい夢空間の復活に胸がときめく今日この頃です。ありがとう、アンナミラーズ。お帰りなさい。そして、どうぞこれからも。

続いては「最近、ハズレがないな」と感心するApple TV+。このコラムで以前紹介した傑作SF『セヴェランス』やミステリードラマ『ディスクレーマー 夏の沈黙』もApple TV+のオリジナルコンテンツです。

Apple TV+は、19年にリリースされたAppleの映像配信サービスで、ドラマ、映画、ドキュメンタリー、アニメまで、すべてが自社制作。外部ライセンス作品はなく、徹底的にクオリティにこだわってるのが特徴。どの作品も脚本が丁寧で、映像も音も凝ってて「お金かけてるなー」としばしば思う(笑)。

ゲイリー・オールドマン主演のスパイもの『窓際のスパイ』は、ブラックジョークとアクションがさえてる上、イギリスに行きたくなるような映像美が印象的。ハリウッドの裏側を描くコメディ『ザ・スタジオ』もケラケラ笑えるだけでなく、長回しなどの撮影技法をクレバーに取り入れていて最高。

マーティン・スコセッシ監督が自分役として出てきたり、ぜいたくなカメオ出演とカオスな展開がピカイチです。

音楽プロデューサーのマーク・ロンソンがシンセサイザーなどの音作りを深掘りするドキュメンタリーシリーズ『サウンドを語るwithマーク・ロンソン』もオススメ。派手な宣伝はしてないけど、語りたくなる作品ばかりです。

最後は個人的なニュース。市川の新しいラジオ、ポッドキャスト番組『THE NICHE WORKBOOK ニッチな学習帳』が始まりました。「サメ映画」「カラオケの映像」「ハンバーグ」など、ニッチなテーマを業界用語と共に考察してます。目指せ、聞くタ◯リ倶楽部。フルバージョンはポッドキャストで、30分バージョンはJ-Waveの金曜25時30分から放送しています!

●市川紗椰
1987年2月14日生まれ。米デトロイト育ち。父はアメリカ人、母は日本人。モデルとして活動するほか、テレビやラジオにも出演。著書『鉄道について話した。』が好評発売中。

今年は夏をちゃんと満喫できるのか、焦りの日々を送っている。公式Instagram【@sayaichikawa.official】

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