あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第171回】夏休みが終わってどうも気分が上がりません。麻雀もそうですが、途中でどうしてもダレてしまう時間があります。そうそう致命傷にはなりませんが、その間に不必要な手を打ってしまっていることもあります。人間ですから、それはどうしようもないとは思いますが、じゃいさんは気が抜けそうになる瞬間はあるのでしょうか。またそんな時はどうやって気合を入れ直しているのでしょう。ギャンブルの師としてご教授ください。(40歳・男性・冴えない中年1号)
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今週は中京記念と札幌記念。中京記念は本命はダメでしたが、推奨したシンフォーエバー、マピュースのワンツー! 感謝のコメントも多く良かったです。札幌記念は本命のココナッツブラウンが2着もさすがにアラタは買えず。両重賞ともに激荒れになりましたね。取りたかったぁ!

では質問へ!
人間は必ずミスをします。ミスをしない人間はいません。
当然僕も同様です。麻雀でもノーミスで半荘打ち切る方が少ないでしょう。大切なのはまずミスに気がつくかどうか。
普通の人が見たらミスだとは思えないようなことも一流はミスだと感じたりします。例えば、麻雀でも牌を切る順番を間違えた時。それが結果に反映されなかったとしても、自分ではミスをしたと感じます。それは結果に関わらずです。
まず、ミスをミスと感じられるかどうかが、その道で優秀になれるかどうかに繋がります。藤井聡太七冠にとってのミスは他の人にとってはミスにはならない程度のことでしょう。このミスというのは集中力が影響します。集中力がなくなるとミスも増えます。しかし、集中力を持続し続けることは困難です。
僕の場合、麻雀では集中力が続くのは4、5半荘くらいだと思います。
ただ、陸上の短距離と長距離のように、100%の集中力を出すと長く持ちませんが、自分のペースで60%から70%くらいの集中力ならある程度長持ち出来ます。集中力のコントロールも大切です。で、今回の質問にもある途中でダレる時という時間ですが、これが逆になかなかなくて困っています。なぜかというと、麻雀中は、喋らない、人の話を聞いてないという状態だからです。

今週のギャンブル格言【人はミスをする生き物。ミスと上手く付き合えるかどうかで人生は変わる】
先日、ハイスタンダードの横山健さんと麻雀をしたのですが、その後萩原聖人さんに「じゃい君は怖い!」と言ってたみたいです。さんまさんとの麻雀はなるべく話しながらやりますが、油断すると麻雀に集中してしまってさんまさんの話すら聞いてなかったりします。何事も没頭してしまう癖があるのです。
おかげでコミニケーションが苦手で、友達も出来にくいです。まあ欲しい願望もないのですが。それでも、ふと油断したりすることはもちろんあります。「今、ボッーとしてた」なんてこともあります。そういう時はやはりミスしますし、全く無くすことはおそらく不可能です。
大切なのは、そのダレた状態を、自分が今ダレてると認識して、どう対応するかだと思います。「それ結局ダレてないじゃん!」と言われそうですが、まあ、どうしてもやる気がないとか、ダレてる状態ならなるべく勝負事は避けた方がいいかもしれませんね。
麻雀だったら打たない。
とにかく、自分の集中力、気分を上手くコントロールして、上手く付き合ってください。きっと何かしら答えが見つかるはずです。
☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
構成・撮影/キンマサタカ