麻雀も人生も〝選択論〟【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第...の画像はこちら >>

あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第172回】麻雀の捨て牌で悩みます。競馬などは悩んだら馬券を買い足すことができますが、麻雀というのは必ずどれかを取捨選択しなくてはいけません。人生にも似ていると思うのですが、具体的にどのような手順で捨て牌を選んでいくのかが知りたいです。もちろんその時々のシチュエーションがあるのは承知しています。しかし、それ以上に大事な心構えがあったら教えていただきたいです。麻雀は人生だと思っています。じゃいさんの人生訓をご教示ください。
(40代・男性・会社員)

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キーンランドカップは本命のペアポルックスが2着。1着はNHKマイル勝ちのパンジャタワーが圧巻の差し切り。3着も推奨馬のカルプスペルシェ。3歳馬強しですね。新潟2歳ステークスは新種牡馬ポエティックフレア産駒のリアライズシリウスが出遅れながらも連勝! いや、この馬相当強い! 走りを見るに2000くらいは走りそうに見える。

ちょっと楽しみな1頭。ただ早熟の可能性は否めないが。

麻雀も人生も〝選択論〟【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第172回

では質問へ。

麻雀の腕、強さは切り順で決まると言っても過言ではありません。麻雀は基本的にツモ、もしくはポン、チーをして1牌切るということの繰り返しです。1順1順、新しい牌を引き、14牌の中から一つだけ選んで捨てます。確かにそれは人生と似ていて、初めに与えられた環境から色んな出来事があり、その中で選択していきます。そして、最終的にどうなるのか?

僕は、「切る牌に理由をつけろ!」と思ってます。

手牌が煮詰まって、テンパイ近くになると、切る牌は絞られてきます。テンパイ時は大抵は1つか2つの候補に絞られます。清一色なんかはテンパイ時も複数選択を求められる場合もありまが、序盤のテンパイまで遠い状態は選択肢が沢山あることが多く、未来の完成形を想定しながら切る牌を選びます。

例えば、孤立したいらない字牌が複数ある時もその順番に必ず理由をつけます。

東場の東家でオタ風の西と北がある場合も、僕の場合は理由をつけるようにしています。そもそも第1打に字牌は切らないようにしていますが、皆さんはそれをする必要はありません。

麻雀も人生も〝選択論〟【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第172回

今週のギャンブル格言【全ての選択に意味を持て!】

ではここでちょっとしたクイズです!

手牌に要らなそうな1万と9万がある場合、どちらから切りますか? 基本的に僕は1万から切ることが多いです(手役、残り枚数、危険度などの状況を無視した場合)。何故だと思いますか? 裏ドラの確率の高い方を残すからです。1万が裏ドラの場合は裏ドラに9万、9万が裏ドラの場合は8万が必要です。つまり、9万が裏ドラになる方が若干確率が高いわけです。こんなに細かいところまで考えて打て!とは言いませんが、強くなりたい人にアドバイスをするなら、全ての選択に意味を持たせるということをお勧めします。なんとなく打ってる人より確実に強く、より勝てるようになるでしょう。

人生で言うなら、配牌はこの世に産まれた時の環境です。金持ちの家に生まれる人も貧乏な家に生まれる人もいます。容姿や才能も違います。配牌が酷くて嘆く人、諦める人、逆に配牌が良くて喜ぶ人。

皆さんも経験あると思います。しかし、大事なのはツモと切る牌です。絶望的な配牌が最終的に大物手になることもあります。ダブリーチャンスが最後までテンパれなかったなんてこともあります。仮に配牌が悪くてあがれないとしても、ツモって切るということを放棄は出来ません。そこに参加している以上、自分のすべきことは必ずあります。あがれずとも、絞る、オリる、鳴かせない、鳴かせるなど、あがれないとしても切る牌に理由をつけるのです。

人生もそうです。仮に今は恵まれずとも、努力次第で結果は変わります。ひとつひとつの選択をなんとなくではなく、ちゃんと考えて生きること。時には選択を間違えることもあります。麻雀で正しい選択をしたのに裏目った!なんてよくあることです。

それでも生きてる限り選択は続きます。その選択に意味を持たせましょう。考えて丁寧に。そうすれば必ず意味のある人生になると信じています。

☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!

【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!

麻雀も人生も〝選択論〟【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第172回

じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

構成・撮影/キンマサタカ

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