ウーバーイーツの注文依頼が多い店・2025年最新版【チャリン...の画像はこちら >>

ウーバーイーツで注文依頼が多い店の最新版を紹介します

連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第120回

ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!

* * *

本連載で何度か紹介している、ウーバーイーツで最近注文の多い店。2024年11月には、ここ1年で注文が減ったものの話を、23年12月にも同様の話題について書きました。

日々ウーバーイーツの配達をしていると、食べ物の「はやりすたり」がよく見えてきます。

今回はその2025年最新版を紹介します。

2024年あたりは「マクドナルド」「スターバックス」「CoCo壱番屋」が目立って多かったのですが、最近は「まいばすけっと」「マクドナルド」「スムージー屋」が三強です。といっても、三強と呼べる店に2024年ほどの強さはなく、朝から夜まで配達する日でも「マクドナルド」からの依頼が1件しか来なかった、なんてこともよくあります。

「スムージー屋」の注文が多いのは朝。専門店もありますが、個人経営のカフェからスムージーを運ぶこともよくあります。タピオカドリンク店やバナナジュース店からの配達が増えた時期がありましたが、スムージーがそれに変わったかなという感じです。

「まいばすけっと」は都心部にあるミニスーパーなのですが、ピック・パック・ペイのサービスが始まってから急増。午後3時から10時ぐらいにかけてかなりの割合で配達依頼が入ってきます。

そんな三強ほどの配達依頼数はありませんが「徐々に増えてきているな」と感じているのが、格安系うな重店からの注文。私がウーバーイーツ配達員を始めた当初から、「宇奈とと」という1杯1000円以下でうな丼が食べられる格安系の店はあり、注文も多かったのですが、今年に入ってから都心部に新しい店が続々オープン。一番安いうな重を店で食べると1000円台前半、ウーバーイーツを利用しても1000円台で味わえるようで、平日休日、昼夜など関係なく配達依頼が入ってきます。

格安系うな重店の特徴は、店内の照明が明るく注文はタッチパネル、そしてうなぎを作る人、客席にうな重を持ってくる人など、店のスタッフ全員の服装がキャップをかぶり、宅配ピザのスタッフのような感じです。テイクアウトの窓口もあります。

一応、店内の壁には「うなぎ」と大きく描かれているものの、和を感じさせません。初めてこのような格安系の店にうな重を受け取りに行った時、配達員用アプリの画面に「うな重専門〇〇」と表示されていたので、和風な外観を勝手に思い浮かべて向かったのですが店が見つからず、周囲を自転車で何周かしたのを覚えています。

逆に減ったと感じるのは、筋肉系メニューが中心の店からの配達依頼。4、5年前は鶏のむね肉やささみを使い、高タンパク低脂肪を売りにした商品を体重や体型を気にしていると思われる注文者のところへ運んでいましたが、今はそういった店の料理は月に1回運ぶかどうかというペース。また、サラダ専門店からの注文もあまりこなくなりました。

なぜ注文が減ってしまったのか、その真相はわかりませんが、私は「ヘビーローテーションで注文されていた方すべてがダイエットに成功し、現在は高タンパク低脂肪の料理やサラダを食べ続ける必要がなくなった」と、注文が減った理由を前向きにとらえることにしています。

文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明

編集部おすすめ