塾で働いていた呂布カルマが語る"子供の習い事"「中学受験は親...の画像はこちら >>

『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ

ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『子供の習い事』について語った。

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★今週のひと言「学習塾勤め経験があるけど、子供の習い事って本当に必要?」

受験シーズンも大詰めということで、今回は子供の習い事について。

うちの子たちはまだ小学生で、中学受験をさせるわけでもないから受験生の親の苦労を味わうのはもう少し先の話になる。しかし、それも名古屋で子育てをしているからであって、東京での子育てだったらまた話は別だっただろう。

少し前、YouTube番組『ReHacQ』で東京の中学受験ママたちと話をする企画に出演したのだが、俺は結局最後まで中学受験の重要性を感じられなかった。

結局親のエゴでしかない。とはいえ、中学受験をさせない、という選択もまた親のエゴではあるのだが。

最終職歴が学習塾勤めである俺は、多少受験に理解はあるほうなのだが、自分自身はというと、まともに受験した経験がない。

高校は名前さえ書ければ入れるレベルだったし、一丁前に芸術大学に進んだが、それも学業そっちのけで個人的に励んだ漫画描き由来の画力のたまものだった。

現在の生業(なりわい)においてもすべて独学で、誰かから何かを習ったという経験がない。

それでも長男であった俺はそれなりに小中学生までは、水泳、体操、英会話、習字、塾、家庭教師なんか習わせてもらってはいたが、何ひとつまともに身につかなかった。

当時はおそらく友達がやってるからとか、親にいいように乗せられてヤル気を持っていたかもしれないが、結局やらされていただけだったからだ。

そんなものは役に立たないし、俺がたまたまもっと従順で真剣に取り組んでたとしても、それらの習い事の先が想像できない。

自分に成功体験がなかったせいというか、おかげというか、子供にも無理に習い事をさせようと思わない。

ダンスを習わせたとて、ダンサーになってほしいとは思わない。そこまでいかなくても、ちょっとかじったダンス経験から、TikTokの縦長の画面で乳を揺らすためだけの振り付けを練習されたりしてもたまらん。

楽器をやらせたとて、演奏家にしたいわけではない。俺が夢中になった音楽家たちはみんな独学だ。

学習塾に通って、成績が上がったからといってなんなのだ。いい学校? その先はいい会社? いい会社ってなんだ? 唯一水泳だけは泳げるようになっておいて損はないので習わせた。水泳だけは学校の夏場に数回だけの授業で習得するのは難しい。

無論、習い事がすべてムダとは思わないが、時間は有限だ。誰かが習い事に行っている間、行っていない子がフリーズしているわけではない。

真綿のような子供は、その間別の何かをまた独学で吸収している。ただ、それはすぐに結果に表れたり将来の選択に直結する何かではないかもしれない。

それでもそんな複雑なレイヤーが重なり、深みのある人間に育つ。

やりたくもない、将来なんの役に立つかわからん習い事を親から強制されてやってる時間に、自分で興味のあることに触れるのが一番いい。

そして何よりでかいのはYouTubeの存在だ。

今の子供はYouTubeで両親よりも早く流行をキャッチし、興味を持てばそのままYouTubeでハウツーまで学ぶ。本当にいつの間にかとんでもない技術を身につけている。

もはや、親が子供に教えてあげられることなんてほとんどなく、逆に情報に触れすぎてしまわないように規制したり制限することのほうが重要なのかもしれない。

それでも子供は親の目を盗み、その規制をかいくぐるものなのだが。

撮影/田中智久

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