突然だが、皆さんは「33歳」という年齢をどういう風に捉えているだろうか?
 大学を出て会社に入社から10年。中堅となって管理職に昇格したり、結婚して子どもが産まれたりと、自分を取り巻く環境に大きな変化が訪れやすいのがこの年齢。

 つまり、「33歳」という年齢は、その後の人生が決まってしまうことがある重要な年代なのだと言える。

 明日香出版社から今年6月に出版された『あたりまえだけどなかなかできない 33歳からのルール』(小倉広著/定価1470円)は、自分らしいキャリアを築くために、33歳という年齢をいかに乗り切ればいいのか。その1つの指針が詰まった一冊だ。
 「生き方」「仕事」「キャリア」「遊び」etc…何をするか、どう言うか、どう行動するか。この歳に行う1つ1つの選択は、実はその後の人生に大きな影響を与えることが多い。




 では、街角の社会人の皆さんは「33歳」という歳をどう捉えているのか。今回、新刊JP編集部は社会人の街・新橋で街頭インタビューを行い、先輩社会人の皆さんに「33歳」という年齢について聞いてきた。



【質問】
Q1、あなたは33歳のときに何をしていましたか?
Q2、今、「33歳のときにこれやっておけば良かった」と後悔していることはありますか?
Q3、今の若者に言いたい、「33歳までにこれだけはやっておけ!」ということは?

【36歳・営業】

A1、メーカーの営業で日本全国を飛び回っていました。
A2、うーん…、本当に忙し過ぎたから、後悔とかやりたいこととは全くないですね。32歳で結婚したんだけど、家庭と両立のバランスを取るので精一杯だったんですよ。だから、もし後悔があるとしたら…もっと楽に稼げる仕事はなかったかなとは思いますね。
A3、とにかく、いろんな人と会って人脈を広げた方がいいですね。
あとは、学生時代の友だちは絶対に大事にすること。学生のときの友達は唯一、仕事のことを忘れさせてくれます。

【37歳・商社勤務】
A1、結婚したばかりだった。仕事もうまく回っていたし一番良い時期だったのかも知れない。
A2、今の自分に後悔しているわけではないですが、違った生き方を選ぶこともできたのかな、という気もします。贅沢だとは思いますけど。
A3、後から考えて後悔するのはつらいので、思ったことはどんどんやってみるべきだと思います。

【46歳・営業】
A1、今と同じ営業の仕事をやっていました。
A2、ちょっと思いつかないですね。あまり後悔していないのかも知れません。
A3、社内の政治に参加せざるを得ない40代や、まだ仕事の知識に乏しい20代と比べて、30代前半は仕事に没頭するのに適した年齢ですので、精一杯頑張って欲しいです。

【47歳・SE】
A1、はじめて部下らしい部下をもったので、指導を間違えたりしないようにと必死でした。
転職するかどうかでも悩んでいましたね。
A2、本当に仕事ばかりしていたので、色々な意味でもっと遊んでおけば良かったです(笑)。でも遊んでいたら、今の自分はなかったと思うので…悩ましいですね。
A3、ずっと技術職だったので、営業とかほかの業種のことはわからないのですが、たくさん働いてたくさん遊ぶのが人生を楽しめるのではないかと思います。

【55歳・アパレル会社役員】
A1、勤めていた大学を辞めて企業に入ったのが33歳のとき。ずっと大学で教えていたんですよ。
A2、もうちょっと我慢して大学に勤めておけば良かった(笑)。ケンカして辞めちゃったんですよね。
A3、目標だけは常に持っておくことですね。そうでないとアッという間に歳をとってしまうので。

【64歳・タクシー運転手】
A1、普通にサラリーマンやって営業職だったけど、詳しいことは忘れちまったなあ(笑)
A2、もうちょっと真面目にやっときゃよかったと思ってるよ。まあ今の人生も悪くはないけどな。

A3、年齢を重ねると体が弱るから若い頃から健康には気をつけたほうがいいよ。

【68歳・ブローカー】

A1、サラリーマンやってたんだけど、すごく仕事が忙しいときに、体調崩して成人病センターに入った歳だね。そこで「このままだと死んじゃうよ」って言われて、それ以来体調には気をつけているよ。
A2、いろいろやっていたからなぁ…。ちょっと思いつかないね。
A3、やっぱりあまり遊びすぎないことだな。33歳って、一番モテる時期だと思うんだよ。でも、仕事面でもちょうど課長になって、やりたいことが出来るようになる時期。だから、あまり遊びすぎず、仕事に励まないといけない年齢なんじゃないかな。

【68歳・元バーテンダー】

A1、水商売。具体的に言うとバーテンダーだね。
A2、35歳のときに会社が潰れて、いつの間にか今の歳になっちゃったからね。
もっとちゃんとした道を選ぶべきだったのかもな、って思うよ。
A3、道は絶対に外さない方がいい。そうじゃないと、俺みたくなっちゃうよ(笑)

◇   ◇   ◇

 お話を聞いた方々は仕事も年齢も様々だったが、33歳という年代は仕事面でもプライベート面でも非常に重要である年代だということは共通した意見だった。

 つまり、右肩上がりのキャリアを送るために、この年代にどんな生活・仕事のスタイルを確立させるかということが、後の人生に大きな影響を与えるのである。33歳は、周囲の人に後れをとってしまったら、もう挽回するのは難しい年齢と言える。
 実際に、『あたりまえだけどなかなかできない 33歳からのルール』の中には「『30代をどう過ごすか』で、本当の意味での人生が決まるのだ」「30代は人生を劇的に変える最後の年代だと思う。そしてその後の人生を決定づける極めて重要な時期だともいえる」(ともに原文ママ)とアドバイスが書かれている。

 今回、街頭インタビューに答えていただいた方々の中には、33歳を飛躍の年にできた人もいれば、残念ながら失敗してしまった人もいる。自分に見合った33歳を考え・見つけるためにも、ぜひ本書『あたりまえだけどなかなかできない 33歳からのルール』を手に取ってみてほしい。
新刊JP編集部・金井元貴/山田洋介)

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