インテルに所属するイタリア代表DFアレッサンドロ・バストーニに対し、トッテナムが獲得に動いているようだ。20日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。


 現在23歳のバストーニは、2017年夏にアタランタからインテルに加入。パルマなどへのレンタル移籍を経験すると、2019年夏に就任したアントニオ・コンテ前監督のもとで主力に定着。昨年6月に就任したシモーネ・インザーギ監督の信頼も勝ち取り、インテルでここまで公式戦通算117試合に出場し3ゴール8アシストを記録している。冷静な守備対応や、最終ラインからの組み立て能力が高く評価されており、マンチェスター・Cやマンチェスター・Uが獲得に興味を示しているとも報じられている。

 インテルとバストーニとの契約は2024年までとなっているが、現在インテルは新型コロナウイルス感染拡大の影響で資金不足に陥っており、資金捻出のためにバストーニを今夏に放出する可能性もあるとされている。去就が不透明となっているバストーニに対し、この度トッテナムが獲得に動き出したようだ。


 イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』によると、現在トッテナムを率いているコンテ監督が、バストーニを高く評価しており再会を熱望している模様。クラブ側もすでにオファーを出す準備を整えており、数日中に何らかの動きがある可能性も否定できないようだ。インテル側は5000万ユーロ(約68億円)から6000万ユーロ(約81億円)を要求する見込みで、これを上回る額をトッテナム側が用意できるか否かが今後のポイントになりそうだ。

 バストーニ本人はイタリアでの生活に満足しているとされているが、クラブ側は高額なオファーがあった場合には移籍を容認する構えだという。近年、モロッコ代表DFアクラフ・ハキミや、ベルギー代表FWロメル・ルカクなど主力選手の移籍が相次いでいるインテル。またしても主力選手がクラブを去ることになるのだろうか。