アトレティコ・マドリードは3日、セルタからスペイン人DFハビ・ガランが完全移籍で加入することを発表した。契約期間は2026年6月30日までの3年間となっている。


 スペイン紙『マルカ』によると、セルタ側は当初アトレティコ・マドリードに対し、1800万ユーロ(約28億円)の支払いを要求していたものの、最終的には500万ユーロ(約8億円)で移籍が成立したとのこと。同日にアトレティコ・マドリードからセルタへの完全移籍が発表されたU-21スペイン代表DFマヌ・サンチェスが取引に含まれた可能性が高く、選手の譲渡によって移籍金を引き下げることに成功したようだ。なお、M・サンチェスはセルタと2028年6月30日までの5年契約を締結している。

 アトレティコ・マドリードに加入したハビ・ガランは、1994年生まれの現在28歳。2016-17シーズンにコルドバでトップチームデビューを果たした後、2019年にウエスカへ移籍すると、在籍した2年半で公式戦通算83試合に出場するなど主力として活躍。チームの1部昇格にも大きく貢献した。
2021-22シーズンからはセルタと契約し、加入直後から中心選手として昨シーズンまでの2年間で79試合に出場し1ゴールを記録した。

 積極的な攻撃参加が持ち味の左サイドバック(SB)で、2020-21シーズンにはラ・リーガでアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(当時:バルセロナ)に次ぐ、2番目のドリブル成功率を記録したように、縦への推進力は折り紙付き。アトレティコ・マドリードが探し求めていた元ブラジル代表DFフェリペ・ルイス(現:フラメンゴ)の系譜を継ぐ攻撃的SBとして、活躍を十分に期待できる新戦力だ。

 市場評価額を大きく下回る‟格安”での移籍となったハビ・ガラン。年齢的にもキャリアのピークを迎える中、新天地での活躍に注目が集まる。