チェルシーに所属するブラジル代表DFチアゴ・シウヴァが、鼠径部の負傷によって今シーズンの残り試合を欠場する可能性があるようだ。28日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。


 現在39歳のT・シウヴァは、フルミネンセのユースチームを経て、同じくブラジルのRSフチボウでプロデビュー。その後はジュベントゥージなどでプレーし、2006年にフルミネンセへと復帰すると、クラブのコパ・ド・ブラジル(国内カップ戦)制覇やコパ・リベルタドーレス決勝進出に大きく貢献した。2009年1月にはミランに完全移籍で加入し、以降はパリ・サンジェルマン(PSG)を挟んで、2020年8月からチェルシーに所属。2020-2021シーズンには自身初のチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げ、高い強度が求められるイングランドの地で今もなお出場機会を確保し続けている。

 今シーズンここまで公式戦34試合出場4ゴールの成績を残しているT・シウヴァだが、27日に行われたプレミアリーグ第35節アストン・ヴィラ戦では終了間際に負傷交代を余儀なくされた。チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督は試合後に、「明日以降、彼の状態を見極める必要がある。
鼠径部の痛みで、クリスタル・パレス戦(61分に負傷)と同じようなものだ」とコメント。2月にカラバオカップ決勝を含む3試合を欠場した要因である鼠径部の負傷が再発したことを示唆した。

 今夏でチェルシーとの現行契約が満了を迎えるT・シウヴァは、古巣であるフルミネンセへの今季終了後の復帰が濃厚視されており、同紙はアストン・ヴィラ戦がチェルシーでのラストマッチとなる可能性を指摘。同選手のチェルシーでのキャリアは負傷という形で終焉を迎えてしまうのだろうか。