バイエルンに所属するドイツ代表MFジョシュア・キミッヒが、レアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝について言及した。29日、スペイン紙『アス』が伝えている。


 アーセナルとの準々決勝を制し、優勝した2019-2020シーズン以来4季ぶりとなるベスト4に駒を進めたバイエルン。準決勝では、前身のチャンピオンズカップを含め14回の大会最多優勝記録を誇るレアル・マドリードと激突するが、ファーストレグを直前に控えたキミッヒが同紙の電話取材に応じ、“白い巨人”の印象を口にした。

 2017-2018シーズンの準決勝でレアル・マドリードから2得点を挙げた過去を持つキミッヒは再戦について問われ、「今の両チームはまったく違うから、本当の再戦にはならないと思う」と述べつつ、「僕たちはより良く成長するために多くの時間があった。チームも変わった。今はまったく違う試合が2つ待っている」とコメント。続けて、「CLでマドリードを見るたびに、彼らの素晴らしいメンタリティとクオリティを目の当たりにする。
彼らは強いチームだ。才能も豊富だが経験も豊富だ。特にCLの重要な試合ではそれを感じることができる」と対戦相手を分析している。

 また、4シーズンぶりとなるバイエルンの準決勝進出については、「僕個人としては本当に特別な瞬間だったし、本当に重要な目標だ」と明かしつつ、「しかし、同時にチーム、クラブ、ファン、そしてここミュンヘンにいる全員のことも考えている。それは僕たちにとって大きな目標だったし、とても幸せで誇りに思っている。非常に強力なチームが待ち受けていることはわかっているが、この瞬間を無駄にしたくない」と喜びと決意を口に。
一方、12連覇を目指したブンデスリーガではレヴァークーゼンからマイスターシャーレを奪われたことに対し、「正直に言うと、バイエルンのようなクラブがリーグで2位になるには、もちろんそれだけでは十分ではない。獲得できるタイトルはまだあるから、今はCLに集中しなければならない」とビッグイヤー獲得への強い意欲を告白した。

 さらに、「冷静でいなければならない。ミスをできるだけ少なくすることが非常に重要だし、ただ守るだけでなく攻撃してゴールを決めることもとても重要だ。常に適切なバランスを見つける必要がある」とレアル・マドリード戦のポイントを指摘。「僕たちには経験豊富な選手もいれば、まだ大きなトロフィーを手にしていないハングリーな選手もいる。
その飢えと経験のバランスが鍵となるかもしれない」と見解を語っている。