パリ・サンジェルマン(PSG)を率いるルイス・エンリケ監督が、ドルトムント戦の敗北を振り返った。5月1日、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』がコメントを伝えている。


 チャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグが現地時間5月1日に行われ、PSGは敵地『ジグナル・イドゥナ・パルク』でドルトムントと対戦した。序盤から一進一退の攻防が続くなか、36分にロングフィードに抜け出したニクラス・フュルクルクに先制点を献上。後半は立つ続けにチャンスを作るも、キリアン・エンバペとアクラフ・ハキミのシュートがポストを叩くなど決定力不足が響き、そのまま0-1で敗れた。

 4シーズンぶりのCL決勝進出へ向けてビハインドを負うこととなったPSG。エンリケ監督は「これがフットボールだ。素晴らしいこともあれば、このような結果になることもある。
両チームが作り出したチャンスを分析する必要があるが、難しい試合だったよ」と敗戦を振り返りつつ、本拠地『パルク・デ・プランス』で戦うセカンドレグでの逆転へ意欲を示した。

「この試合が簡単ではないことは誰もが分かっていた。これはCLの準決勝なんだ。2度もポストに嫌われたこともあり、ロッカールームは落ち込んでいたよ。それでも、サポーターは試合中ずっと我々を後押ししてくれた。両チームにとっては新たな状況でもある。
過去2戦、彼らはセカンドレグをホームで戦っていたが、我々はその逆だった。今度のセカンドレグでは観客を味方につけることができる。もちろん、今日よりも効果的にプレーしなければならない」

 PSGが最後に決勝進出を果たした2019-20シーズンはラウンド16でドルトムントと対戦。その時はファーストレグを1-2で落としながら、セカンドレグを2-0で制し、準々決勝へ駒を進めている。また、今大会もバルセロナとの準々決勝で先勝を許しながら、セカンドレグで見事に逆転。エンリケ監督に至っては、バルセロナを指揮していた2016-17シーズンのCLラウンド16で、後に“カンプ・ノウの奇跡”とも謳われた0-4からの大逆転劇を演じている。
先勝に成功したドルトムントも決して油断は許されない。

 決勝の地『ウェンブリー・スタジアム』への切符をかけた運命のセカンドレグは、現地時間7日に行われる。


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