マンチェスター・シティからミランに加入したイングランド代表DFカイル・ウォーカーが移籍決断の理由を語った。27日、イギリス紙『デイリー・メール』がコメントを伝えている。


 現在34歳のウォーカーは、2017年夏にトッテナムからマンチェスター・シティへと加入。在籍した7年半で公式戦通算319試合出場6ゴール23アシストという成績を残し、黄金期を迎えた同クラブでプレミアリーグ4連覇やチャンピオンズリーグ(CL)制覇など数々のタイトル獲得に貢献した。昨季も公式戦47試合に出場していたが、在籍8年目となる今季はプレータイムが減少。今月24日に買取オプション付帯のレンタル移籍でミランに加わった。

 新天地で記者会見に出席したウォーカーは、マンチェスター・シティからの退団希望を伝えた際のジョゼップ・グアルディオラ監督とのやりとりを回想。「ペップと話をしたとき、その会話はあまり快適なものではなかった。それは互いに持っている敬意のためだ」と当時の様子を口に。「彼がマンチェスター・シティで勝ち取ったものは、僕も一緒に勝ち取った。僕がロッカールームに何をもたらすか、僕が作り出す雰囲気を彼が理解していると信じたい」と語っている。

 また、「シティは僕にとって家族のような存在だった。料理人や清掃員、用具係、そして理学療法士まで。僕が全員から好かれ、みんながチームに溶け込む手助けができていたと思う」と古巣への想いを告白。
一方で「シティでは状況がうまくいっておらず、十分に試合に出場できていなかった。ここではもう少しプレー時間が得られることを願っている」と出場機会における苦悩も明かしている。

 さらに、「もしクラブが僕の移籍を認めなかった場合は契約を全うしていただろう」と移籍期間中に適切なクラブが見つからなかった場合でも、マンチェスター・シティで全力を尽くす意思があったことを強調。続けて「でも、挑戦という点で『よし、何か新しいことに挑むべきだ』と思うことがある。海外移籍をしなかった多くの元選手たちと話をしたが、みんな口を揃えて移籍すればよかったと言っていた。もし移籍先が偉大なクラブでなかったら、シティに残っていただろう。しかし、断れないクラブというものがいくつかあるなかで、今回のチャンスは自分が望んでいたものだった。そして自分の直感を信じたんだ」とミラン加入の経緯を説明した。
編集部おすすめ