アーセナルに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスが、パリ・サンジェルマン(PSG)戦を振り返った。7日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えている。


 チャンピオンズリーグ(CL)準決勝・セカンドレグが行われ、アーセナルは敵地『パルク・デ・プランス』でPSGと対戦した。ファーストレグは開始早々の4分にウスマン・デンベレから先制点を決められ、ホームで痛恨の敗戦を喫したアーセナル。運命のセカンドレグでも、27分にファビアン・ルイスの得点でPSGがゲームを動かし、72分にはアクラフ・ハキミから追加点を奪われてしまう。4分後にはブカヨ・サカのゴールで1点を返したものの、そのまま試合は2-1で終了。PSGが2戦合計3-1でアーセナルを破り、CL決勝進出を決めた。

 試合後のインタビューに応じたライスは、「今日は僕たちが主導権を握っていたと思う。もし最初の15~20分でチャンスのどれか一つでも決めていれば、試合の展開は変わっていたはずだ。僕たちが犯した2つのミスで相手に2ゴールを与えてしまった」と回想。「この大会は進むか脱落するかのどちらかだ。2試合を通じてもっと得点できたはずだが、(ジャンルイジ・)ドンナルンマのプレーが信じられないほど素晴らしかった。今回は運がなかったのだと思う」とPSGの守護神を称えている。

 また、「時には勝つために負けを経験しなければいけない。
挫折を乗り越えて成長する、それが選手としてもチームとしても必要だ。今の僕たちはまさにその過程にある。リーグもCLも2シーズン連続でこの舞台に立っているし、チームとして確実に成長している」とチームの進化を強調。「だからこそ、これからも信じて前進を続ける。もちろんとても悔しいが、これが僕たちのすべてではない。長期離脱している選手たちが戻ってくればもっと強くなれると信じている」とさらなる成長を誓った。

 なお、CLの敗退によりアーセナルは今季の無冠が確定。ライスは「僕たちは全員が本気でトロフィーを望んでいる。だからサッカーをしているんだ。タイトルを獲って頂点に立ちたい。そのために戦っている」と率直な想いを吐露しつつ、「多くの偉大な選手たちも敗北を経験してから成功を掴んできた。今は選手たちも監督もみんな悔しいが、でもこれで終わりじゃないし、必ず戻ってくる」と語った。


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