アル・ナスルに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、自身の公式Instagram(@cristiano)を更新し、アル・ナスル退団を示唆した。

 現地時間26日、2024-25シーズンのサウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)最終節が行われ、アル・ナスルはアル・アフィフに2-3で敗れた。
この結果、アル・ナスルは今季の最終成績を21勝7分6敗の勝ち点「70」とし、アル・イテハド、アル・ヒラルに次ぐ3位でフィニッシュ。来季のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場権を逃した。30日に控えたキングス・カップ(国王杯)でアル・イテハドがアル・カーディシーヤに敗れた場合は、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)にも出場することができず、来季はアジアの戦いに参戦しないシーズンとなる。

 加入後3年目のシーズンを過ごしたC・ロナウドは、今季も名実ともにチームをけん引。SPLでは30試合の出場で25ゴールを挙げ、アル・アハリ・サウジに所属するイングランド代表FWイヴァン・トニーを2得点上回り、2シーズン連続の得点王を獲得。公式戦通算では41試合のピッチに立ち、35ゴール4アシストを記録するなど、個人としては40歳を迎えた現在も衰えを感じさせぬパフォーマンスを継続している。

 このような状況のなか、今季の最終戦を終えたC・ロナウドは、自身の公式Instagramを更新。1ゴールを挙げたアル・アフィフ戦、キャプテンマークを巻いてピッチに立った自らの画像とともに、「この章は終わりを迎えた。物語はって?まだまだ続くさ。すべてに感謝しているよ」との文言を残した。「この章」を今シーズンと捉えることもできるが、アル・ナスルで過ごした時間とも解釈可能なため、退団の可能性が取り沙汰されている。

 なお、『スカイスポーツ』などの大手メディアは、C・ロナウドが6月14日から7月13日まで開催されるFIFAクラブワールドカップ2025への参加を熱望しており、同大会への出場権を持つクラブへ加入するのではないかと報道。
モロッコのウィダード・カサブランカ、ブラジルのボタフォゴ、メキシコのモンテレイ、さらにはサウジアラビアのアル・ヒラル等が、新天地の候補として名前が挙がっている。

 FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長も、アメリカのYouTuberアイ・ショー・スピードの番組に出演した際、「C・ロナウドはいずれかのチームでプレーするかもしれない。特定のクラブとの話し合いは進んでいる。もし、他のクラブもこの放送を見て興味を持ったならば…。いずれにせよ、大会の開幕まではまだ数週間ある。面白いことが起こるかもしれない」などと言葉を発し、“レジェンド”のFIFAクラブワールドカップ2025参加を示唆していた。

 C・ロナウドとアル・ナスルの契約は今シーズン限りで満了を迎えるが、細かい契約満了期間は今年の6月30日まで。大会に間に合わせるためには、大会前に設定された特別移籍期間内で新天地を確定させる必要があり、違約金なしで移籍するためには、アル・ナスルとの契約を早期で解除する必要がある。

 果たして、C・ロナウドは今季限りでアル・ナスルを離れ、新天地を求めるのか。そして、32チーム制に生まれ変わる新たなFIFAクラブワールドカップに、“CR7”の姿はあるのだろうか。


【ハイライト動画】今季最終節がCR7にとってアル・ナスルでの最後のゴールに!?




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