元ブラジル代表MFマジーニョ氏を父に持つチアゴ氏は1991年4月11日生まれの現在34歳。5歳で母国の名門フラメンゴの下部組織へ入団すると、その後は複数クラブを転々とし、2004年にバルセロナのカンテラに加入した。2009年5月にトップチームデビューを飾ると、2013年夏の退団までに公式戦通算100試合に出場し11ゴール20アシストを記録。その後はバイエルンとリヴァプールで活躍し、2023-24シーズン終了後に現役引退を決断した。
そんなチアゴ氏はバイエルン時代に指導を受けたハンジ・フリック監督の誘いを受け、昨年夏にバルセロナへ帰還。コーチングスタッフとしてアメリカツアーにも帯同し、プレシーズン終了とともにチームを離れた。『アス』が報じたところによると、フリック監督はその後もチアゴ氏と連絡を取り続け、戦術分析やレポート提出などが行われていたとのこと。そして、新シーズンを前に再び同氏をスタッフとして迎え入れることを検討中だという。
フリック監督は来る2025-26シーズンに向けて戦術面のブラッシュアップが必要不可欠と感じている模様。欧州屈指の破壊力を誇った2024-25シーズンの戦い方をベースとしつつ、対戦相手にさらなる驚きを与えるような進化を遂げるためには、チアゴ氏の存在が必要不可欠であると考えているようだ。数日前にはコーチングスタッフを交えた会談の場が設けられ、チアゴ氏とフリック監督が直接コミュニケーションを取ったことが伝えられている。
なお、チアゴ氏の招へいに関しては近日中にクラブが決断を下す予定だという。