2007年4月24日生まれで現在18歳のエステヴァンは、左利きのウインガー。2023年12月にはトップチームデビューを果たし、ここまで公式戦79試合出場で26ゴール15アシストを記録している。2024年9月には17歳でブラジル代表デビューを果たし、通算5試合に出場している。
エステヴァンにはバルセロナやレアル・マドリード、アーセナルなど欧州のビッグクラブから関心を寄せられていたなか、2024年6月に移籍金3400万ユーロ(約57億円)に、追加オプションなどで最大6700万ユーロ(約111億円)になる可能性のある契約でチェルシーに加入することが決定した。
FIFA(国際サッカー連盟)の規定でヨーロッパへの移籍が可能となるのは18歳の誕生日を過ぎた後になることから、今夏にチェルシーに合流することになっているが、所属するパルメイラスもチェルシーと同様にFIFAクラブワールドカップ2025に出場しているため、同大会が終了した後にチェルシーのトップチームに帯同する予定となっている。
そんなエステヴァンについて2013年から2020年までチェルシーに在籍したウィリアンは、「彼には間違いなく大きなポテンシャルと高いクオリティがある」と高く評価していることを明かしながら、バルセロナに所属するスペイン代表FWラミン・ヤマルに匹敵する活躍を見せる可能性があると語った。
「彼はまだ若いというアドバンテージがあるけど、ラミン・ヤマルのように大きなポテンシャルを秘めていて、スタイルも似ている。彼がチェルシーのユニフォームを着て、イングランドで活躍し、多くのゴールを決めて、長年にわたってタイトル獲得に貢献してくれることを期待している」
「僕のアドバイスとしては彼に全力を尽くして欲しいということだ。イングランドのフットボールというのは彼が慣れているものとは全く違う。合流したらクラブでもう少し練習する必要があると思う」
「ただ間違いなく彼は頭が良い。クオリティについて議論する必要はなく、チェルシーのようなビッグクラブでプレーするには十分すぎるほどだ。できるだけ早く彼がここでのプレースタイルに慣れて、大きな成功を収めてくれることを願っているよ」
高い評価が与えられているエステヴァンは、15日に行われたクラブW杯・グループA第1節のポルト(ポルトガル)戦に先発出場し、65分までのプレーとなったが、スコアレスドローに終わった一戦のプレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)に選出される活躍を見せたが、果たしてクラブW杯終了後に合流するチェルシーでも期待されているパフォーマンスを発揮することはできるのだろうか。
【ハイライト動画】パルメイラスvsポルト