J2最下位愛媛、青野慎也氏の監督就任を発表…暫定指揮の4試合で勝ち点5を獲得「ひたむきに、全力で戦います」

　愛媛FCは24日、暫定的に指揮を取っていた青野慎也氏が、正式にトップチーム監督に就任することを発表した。

　1979年10月2日生まれの青野氏は現在45歳。愛媛FCで指導者キャリアを積み、2021シーズンからはトップチームのコーチとして同クラブを支えてきた。そうしたなかで先月21日に、最下位低迷という成績不振による石丸清隆前監督の解任に伴い、暫定的に指揮を任されると、以降の4試合で1勝2分1敗の5ポイントを獲得。とくに、残留を争うレノファ山口FCとの直接対決を制したことは大きく、巻き返しの第一歩としては、まずまずの結果となっている。

　正式に就任することが発表された青野氏は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「このたび、愛媛FCの監督に正式に就任することになりました、青野慎也です。まずは、暫定監督としての期間、厳しい状況でも声援を送り続けてくださったファン・サポーターの皆さまに、心より感謝申し上げます。現在のチーム状況を真摯に受け止めた上で、『J2残留という目標を必ず達成する。何があっても、残留を成し遂げる。』この強い決意を胸に、選手・スタッフ・クラブ関係者と共に、日々全力で取り組んでまいります」

「そして何より、皆さまの熱い応援こそが、私たちの最大の力になります。どんなに苦しい時間帯も、皆さまの声が、背中を押してくれます。だからこそ、最後の最後まで、愛媛FCらしく、ひたむきに、全力で戦います。どうか、引き続き温かいご声援をよろしくお願いいたします」

　また、クラブも公式サイトにて声明を掲載している。

「愛媛FCファミリーの皆様へ　いつも温かいご声援をいただき、心より御礼申し上げます。このたび、暫定監督としてチームを率いてまいりました青野慎也監督と、正式に監督契約を締結いたしましたことをご報告いたします。J2リーグ残留をかけた厳しい戦いが続く中、青野監督は就任以来、選手一人ひとりと真摯に向き合い、情熱と覚悟を持ってチームを導いてきました。その姿勢はクラブに関わるすべての人々に希望とエネルギーを与えてくれています」

「愛媛FCは、皆様と共に歴史を紡いできたクラブです。今まさに、皆様の力が必要です。この苦しい状況を乗り越え、J2残留という目標を成し遂げるためには、スタジアムを満員にする皆様の声援が、選手たちにとって最大の原動力となります。私たちのもう一つの目標は、Jリーグ参入20年目の今シーズンでクラブ史上最高となる1試合平均5,000人の観客動員を突破すること。その達成は、クラブにとっても地域にとっても大きな一歩となると信じています。どうか皆様、ご家族やご友人をお誘い合わせのうえ、スタジアムへ足を運んでください。選手たちは、青野新監督のもと、皆様の誇りとなる戦いを最後までやり抜くことを誓っています。共に、勝利を、未来を、つかみ取りましょう。引き続き、愛媛FCへの熱いご声援をよろしくお願いいたします。　愛媛FC　代表取締役社長 村上忠、取締役兼ゼネラルマネージャー　村上茉利江、フットボールダイレクター　青野 大介」