悲願のプレミアリーグ制覇に向けて今夏の移籍市場での大型補強を画策しているアーセナル。現時点で正式発表には至っていないが、チェルシーからスペイン代表GKケパ・アリサバラガ、ブレントフォードからデンマーク代表MFクリスティアン・ノアゴール、レアル・ソシエダからスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得が決定的に。さらにはストライカーやセンターバック(CB)の補強にも動いている。
左ウイング(WG)も補強が噂されているポジションの一つであり、レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWロドリゴが主要なターゲットとなっている。しかし、高額の給与や移籍金に加えて、選手本人が去就に関する決断を保留している点を考慮すると、獲得できるかは不透明な状況。そこで、アーセナルは“代替案”としてクリスタル・パレスで「10番」を背負うエゼにも関心を寄せているようだ。
現在26歳のエゼはアーセナルやフルアム、レディング、ミルウォールのアカデミーで育成年代を過ごし、2016-17シーズンにクイーンズ・パーク・レンジャーズでプロデビューを飾った。2020年夏に加入したクリスタル・パレスではここまで公式戦通算167試合に出場し40ゴール28アシストをマーク。2024-25シーズンは公式戦43試合で14ゴール11アシストという成績を残し、FAカップ制覇に大きく貢献した。
報道によると、アーセナルのアンドレア・ベルタSD(スポーツディレクター)はすでにエゼの代理人との交渉を開始しているとのこと。依然としてロドリゴに強い関心を寄せているものの、より安価なオプションとしてエゼの獲得も検討しているようだ。なお、契約解除金が6800万ポンド(約135億円)とされる同選手に対してはトッテナムも関心を寄せている模様で、今夏の移籍市場で“場外ノースロンドン・ダービー”が勃発する可能性もあるという。