プレミアリーグで3シーズン連続の2位に終わったアーセナルは今夏の移籍市場で大型補強を画策。スペイン代表GKダビド・ラヤのバックアッパーとして同GKケパ・アリサバラガが加入したほか、デンマーク代表MFクリスティアン・ノアゴールとスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得も決定的に。さらにはセンタフォワード(CF)や左ウイング(WG)といった前線の補強にも動いている。
クリスタル・パレスで「10番」を背負うエゼもアーセナルが関心を寄せている選手の一人。報道によると、クラブ間での具体的な交渉は未だ行われていないものの、代理人には接触済みとのこと。選手本人はアーセナルが提示したプロジェクトに魅力を感じており、かつて育成年代を過ごしたクラブへの復帰に前向きだという。クリスタル・パレスは契約解除金を6800万ポンド(約133億円)に設定しており、アーセナルはこれより低い金額での獲得を目指しているようだ。
現在26歳のエゼはアーセナルやフルアム、レディング、ミルウォールのアカデミーで育成年代を過ごし、2016-17シーズンにクイーンズ・パーク・レンジャーズでプロデビューを飾った。2020年夏に加入したクリスタル・パレスではここまで公式戦通算167試合に出場し40ゴール28アシストをマーク。2024-25シーズンは公式戦43試合で14ゴール11アシストという成績を残し、FAカップ制覇に大きく貢献した
なお、エゼは左WGの獲得候補に名を連ねているわけではなく、攻撃のオプション強化に向けた補強戦略として交渉が進んでいるとイギリスメディア『アスレティック』のデイヴィッド・オーンスタイン氏は指摘。エゼの獲得に成功した場合でも、アーセナルはCFと左WGの補強に動く可能性が高いという。現時点ではCFの獲得候補としてライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコとスポルティング所属のスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュ、左WGの獲得候補としてレアル・マドリード所属のブラジル代表FWロドリゴらが挙がっている。